ノグチゲラとは? わかりやすく解説

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のぐち‐げら【野口啄鳥】

読み方:のぐちげら

キツツキ科全長30センチ全体に赤っぽい褐色で、雄は頭上赤色沖縄本島北部森林にのみ生息し、数も少なく絶滅瀕している。特別天然記念物


野口啄木鳥

読み方:ノグチゲラ(noguchigera)

キツツキ科


ノグチゲラ

名称: ノグチゲラ
ふりがな のぐちげら
種別 特別天然記念物
種別2:
都道府県 定めず
市区町村 沖縄県
管理団体
指定年月日 1972.05.15(昭和47.05.15)
指定基準 動1
特別指定年月日 昭和52.03.15
追加指定年月日
解説文: S52-1-010ノグチゲラ.txt: 昭和47年5月15日天然記念物として指定されたノグチゲラは、キツツキ科ノグチゲラ属属する一属一種鳥類わが国固有の種であるとともに沖縄本島北部伊湯岳から西銘岳にかけての亜熱帯広葉樹林帯にのみ生息する世界的に珍稀野鳥である。
 体長は約30センチ中型キツツキで、体色全体がほぼすすけた褐色をしている。雄では額から後頭部にかけて暗紅色であるが、雌では黒い。翼は黒く風切羽外弁三条の白い横斑があり、飛翔時には白い縞のようにみえる
 巣は他のキツツキ同じよう木に穴を掘って造るが、ノグチゲラはシイタブ老齢木を選び穴を掘る場合が多いという。また、繁殖期雄雌一番でほぼ20ヘクタールテリトリー形成することなど、その生態はしだい明らかになりつつあり、また生息数100200程度推定されている。地域定めず指定するのである
S47-5-186ノグチゲラ.txt: 沖縄本島北部山地原生林地帯のみに生息する一属一種キツツキで、湯河山から与那覇岳辺野喜岳にかけてシイカシ等に生息し、その個体数きわめて少ない。
 1939年蜂須賀氏調査によると当時総数100羽をこえないとされていたが、その後原生林伐採考えると、絶滅の危険がきわめて高く、その保護は緊急を要するのである
史跡名勝記念物のほかの用語一覧
特別天然記念物:  コウノトリ  タンチョウ  トキ  ノグチゲラ  ホタルイカ群遊海面  メグロ  ライチョウ

野口啄木鳥

読み方:ノグチゲラ(noguchigera)

キツツキ科

学名 Sapheopipo noguchii


ノグチゲラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/15 14:40 UTC 版)

ノグチゲラ(野口啄木鳥[2]Sapheopipo noguchii)は、鳥綱キツツキ科ノグチゲラ属に分類される鳥類。本種のみでノグチゲラ属を構成する。


  1. ^ Dendrocopos noguchii (Noguchi's Woodpecker, Okinawa Woodpecker, Pryer's Woodpecker)”. International Union for Conservation of Nature and Natural Resources.. 2018年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月29日閲覧。
  2. ^ a b c d 安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社2008年、113頁。
  3. ^ a b c d e f 五百沢日丸 『日本の鳥550 山野の鳥 増補改訂版』、文一総合出版、2004年、115頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l 小原秀雄浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社、2000年、184頁。
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  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 小高信彦「改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータおきなわ)第3版-動物編- 3.4 鳥類」(PDF)、沖縄県、2018年、2021年8月1日閲覧 
  7. ^ a b c d e f g h i j 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、390頁。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 石田健. “絶滅危惧種情報(動物)- ノグチゲラ -”. 絶滅危惧種情報検索. 環境省 自然環境局 生物多様性センター. 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月29日閲覧。
  9. ^ 名護市でノグチゲラ繁殖 環境省「分布拡大の可能性”. 沖縄タイムス (2015年5月14日). 2015年5月15日閲覧。
  10. ^ 代島.伊澤.石田(2015).
  11. ^ Seebohm, Henry (1887). “Notes on the Birds of the Loo-choo Islands.”. The Ibis (British Ornithologists' Union) 5. https://archive.org/stream/ibis55brit#page/178/mode/1up. 
  12. ^ 加藤克「明治初期の「自然史」通詞 野口源之助 : ノグチゲラの名前の由来 (試論)」『北大植物園研究紀要』第6巻、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園、2006年8月、1-24頁、ISSN 13471333NAID 120000951869 
  13. ^ 国内希少野生動植物種” (PDF). 環境省 (2012年4月). 2012年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月29日閲覧。
  14. ^ 沖縄、ノグチゲラ保護条例が成立 東村議会で入域罰則も”. 共同通信 (2010年6月17日). 2013年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月18日閲覧。


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