トバロップ
読み方: とばろっぷ
【英】: tanker owners' voluntary agreement concerning liability for oil pollution
略語: TOVALOP
【英】: tanker owners' voluntary agreement concerning liability for oil pollution
略語: TOVALOP
トリーキャニオン号座礁事故の発生により、大型タンカーによる油濁損害の恐ろしさが認識され、直ちに IMCO(現 IMO )により油濁に関する国際条約の検討がなされたが、この国際条約が成文化され、発効するには相当長期間を要し、その間に、ある国では絶対責任主義あるいは強制保険制度といった、海運事業にとって重大な影響を及ぼすような法律を制定する動きが明らかになった。このような情勢下にあって、世界の7大石油会社は、従来の法制によっては定められていない油濁損害補償の道を開き、タンカー船主による自発的な防除措置を促すことを目的とした「油濁責任に関するタンカー船主間自主協定」(略称 TOVALOP)を発表し、世界のタンカー船主に加盟を呼びかけ、1969 年 10 月 6 日正式に発足したものである。発足当初は、政府に対する清掃費用の補償と船主の自主的清掃費用を填補{てんぽ}の対象とし、補償限度額も 100 ドル×総トン数、または 10 百万ドルのいずれか少ない額とされていたが、1973 年 2 月の改正により、油流出前の防除措置費用がてん補の対象に加えられ、さらに、油濁民事責任条約の発効に伴う 1978 年 6 月の改正では、第三者の損害も補償されることになった。また補償限度額も増額され、160 ドル×条約トン数、または 16.8 百万ドルのいずれか少ない額に改められている。 |
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