テーマ曲導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:40 UTC 版)
現在では一般的となった、選手入場の際に各々のテーマ曲をBGMに入場するという演出は、国際プロレスが初めて採用した。選手入場時に音楽を流すこと自体は以前から他団体でも行っていたが、流れる曲は放送局のスポーツテーマやマーチばかりであった。 そこで『国際プロレスアワー』のプロデューサーであった田中元和は、西ドイツ遠征時にちあきなおみの「四つのお願い」で入場したマイティ井上などから意見を募り、ジャンルを問わずに各選手別のイメージに合ったテーマ曲に乗せながら入場するというアイデアを画策。 個別の入場テーマ曲が与えられたレスラーの第1号は、東京12チャンネルにおける最初のレギュラー中継のシリーズとなった『'74スーパー・ワイド・シリーズ』に初来日したスーパースター・ビリー・グラハムで、ミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』のサントラ曲「Jesus Christ Superstar」が用いられた(1979年にグラハムが再来日した際は、101ストリングス・オーケストラによるカバー・バージョンが使用された)。 その後、他の選手へも波及していき、エースのラッシャー木村には当初はダニエル・ブーンの「Skydiver」が採用されていたが、同曲はほとんど使用されず、最終的にはサンディ・ネルソンの「Rebirth of the beat」に落ち着いている。それまでは、対戦相手のテーマやIWA世界タッグ王者のテーマで入場する場合もあった。 阿修羅・原のテーマ曲となった「阿修羅」は国際では唯一、オリジナルとして一から制作されたテーマ曲である。また、1980年の『'80ビッグ・サマー・シリーズ』に来日したランディ・タイラーとスパイク・ヒューバーに至っては、シリーズ後半から『国際プロレスアワー』の直前番組となったテレビドラマ『ぼくら野球探偵団』のオープニング及びエンディングテーマ曲のカラオケバージョンが使用された(タイラーはオープニングの「マジカル・アクション!!」、ヒューバーはエンディングの「アイム・ダンディ」で、いずれも演奏はノヴェラ)。
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