ダゲレオタイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/14 13:58 UTC 版)
ダゲレオタイプ(仏: daguerréotype)とは、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールにより発明され、1839年8月19日にフランス学士院で発表された世界初の実用的写真撮影法であり、湿板写真技法が確立するまでの間、最も普及した写真技法。銀メッキをした銅板などを感光材料として使うため、日本語では銀板写真とも呼ばれる。転じて、その技法を採用した世界最初の写真用カメラ「ジルー・ダゲレオタイプ」もダゲレオタイプと呼ばれる。
- 1 ダゲレオタイプとは
- 2 ダゲレオタイプの概要
- 3 主な特徴
- 4 ジルー・ダゲレオタイプ
- 5 参考資料
ダゲレオタイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 17:55 UTC 版)
詳細は「ダゲレオタイプ」を参照 シャロン・シュル・ソーヌに住むニエプスと、パリで舞台背景画家・パノラマ画家・ジオラマ作家として成功していたルイ・ジャック・マンデ・ダゲールは1829年以降協力して、既存の銀方式を改良した。 1833年、ニエプスは脳卒中で死に、彼のノートはダゲールに遺された。ダゲールには自然科学の素養はなかったが、元々だまし絵作家であった彼には本物そっくりの像を作り出したいという願望があった。彼は化学の研究を進め、二つの重要な貢献を残した。まず銀をヨウ素蒸気にさらしてから露光し、その後水銀の蒸気に当てることにより、隠れた像を作ることができることを発見した。これが潜像であり、露光時間の短縮に役立った。また、こうしてできた板を塩水に漬けると像を固定(定着)でき、それ以上光にさらしても変化しなくなることを発見した。 1839年、ダゲールは銅板にヨウ化銀を乗せた方式を発明し、これをダゲレオタイプ(銀板写真)と呼んだ。これはニエプスの考えたように複製を無数に作ることはできず一枚限りのものだったが、これに似た方式は、今日でもポラロイドで使われている。ダゲレオタイプは1839年のフランス化学・芸術アカデミー席上で発表され、世界にセンセーションを起こした。フランス政府はこの特許を買い上げ、直ちにパブリックドメインにした。やがて多くの技術者達が改良を急速に進めていった。また、1840年代にはダゲレオタイプ熱が吹き荒れ肖像写真の流行が起こる。
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