タキ20800形
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「国鉄タキ20600形貨車」の記事における「タキ20800形」の解説
タキ20800形は1971年(昭和46年)3月20日に日立製作所にて1両(コタキ20800)のみが製作された加硫促進剤水溶液専用35t 積タンク車である。(製造日及び製造メーカーはタキ20600形と同一であった。) 記号番号表記は、特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 加硫促進剤水溶液を専用種別とする形式は他に例がなく本形式が唯一である。 落成時の所有者は住友化学工業であり大阪府の桜島駅を常備駅として運用された。その後所有者は1974年(昭和49年)1月17日に日本石油輸送へ名義変更された。 タンク体材質は積荷の純度保持のためステンレス鋼製で35系に属し、保温のために110mm厚のウレタンを断熱材として巻きキセ(外板)を装備した。 荷役方式は、積み込み荷卸し共にタンク体下部にある吐出管を用いて行われた下入れ下出し方式である。 全長は11,600mm、全幅は2,700mm、全高は3,880mm、台車中心間距離は7,500mm、自重は16.8t、換算両数は積車5.0、空車1.6である。台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1985年(昭和60年)10月に専用種別がラテックスに変更になり荷重も30t に減トンされた。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時にはJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では健在であったが、2000年(平成12年)6月に廃車となり同時に形式消滅となった。 晩年には専用種別がタキ20600形と同じになり、また同一所有者、同年月に廃車等何かとタキ20600形と共通点の多い形式である。
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