スメルハラスメント
英語:smell harassment
スメハラとは、スメルハラスメントの略称。体臭や口臭などのにおいによって、周囲に不愉快な思いをさせることをいう。
【スメハラの語源】スメルハラスメント(smell harassment)は、smell(スメル・臭い)とharassment(ハラスメント・嫌がらせ)によって成り立つ和製英語である。
【スメハラの背景】スメハラという言葉は2009年頃からSNSで見られるようになった。それ以前に親父臭や加齢臭といった臭いに関する言葉は世間に広く浸透しており、SNSなどを通じて「スメハラ」という言葉が一般的になっていった。
腋臭や口臭などが原因でいじめの対象となったり、扇風機を用いてタバコの臭いを送風し続けて裁判になったりと社会問題に発展するケースも見られる。匂いに関する感じ方は個人差が大きく、スメハラを指摘すること自体がセクハラやパワハラといった人権問題に繋がるという指摘もある。
【スメハラの事例・特徴】
スメハラの事例には口臭、タバコ、ワキガ、加齢臭など、一般的に不快と感じられる臭いのほか、香水、柔軟剤など、本人が良い香りだと思っているものも含まれるのが特徴である。たとえば同じ机を並べる職場や教室、隣り合って立つ満員電車、同じ空間を共有するカフェや映画館など、人の多く集まる場所で問題となる。
【スメハラの関連語】
「逆スメハラ」とは、臭くもないのに臭いと指摘して、本人の人格を否定する行為。スメハラは臭いに関する問題だが、逆スメハラは心や精神に悪影響を与える問題である。
スメル‐ハラスメント
スメルハラスメント
スメルハラスメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 03:33 UTC 版)
スメルハラスメント(和製英語:smell harassment)とは、においにより周囲を不快にさせるハラスメントのことである。スメハラと略される[1]。
- ^ “酒が口臭を強める? 自分では気付かない「スメハラ」”. 日経Gooday 30+ (2016年1月4日). 2016年4月1日閲覧。
- ^ a b c 佐伯真也 (2018年1月15日). “あなたのにおいもハラスメント”. 日経ビジネス. 2019年2月6日閲覧。 『日経ビジネス』2018年1月15日号。
- ^ Matt Villano (2006年1月11日). “The Scent of a Co-Worker”. ニューヨーク・タイムズ 2016年2月5日閲覧。
- ^ “職場のニオイに関する意識調査”. 男のにおい総研. マンダム. 2022年6月19日閲覧。
- ^ “スメルハラスメントに関する調査”. リサーチプラス. アイブリッジ (2018年1月31日). 2022年6月19日閲覧。
- ^ 太田彩子 (2013年7月31日). “クサイ上司続出!恐怖"スメルハラスメント"”. 東洋経済オンライン. 2013年7月31日閲覧。
- ^ a b 宮崎智之 (2014年7月16日). “職場の「ニオイの悩み」を野放しにするべからず!スメルマネジメント講座や対策に励む企業たち ページ2”. ダイヤモンド・オンライン. 2014年7月16日閲覧。
- ^ 宮崎智之 (2014年7月16日). “職場の「ニオイの悩み」を野放しにするべからず!スメルマネジメント講座や対策に励む企業たち ページ4”. ダイヤモンド・オンライン. 2014年7月16日閲覧。
- ^ 丸田みわ子 (2015年6月30日). “加齢臭の100倍拡散!「ミドル脂臭」撃退法”. 東洋経済オンライン. 2015年6月30日閲覧。
- ^ 山田晴通. “Harumichi YAMADA: 2005年度「授業アンケート」から”. 2005年度「授業アンケート」から―明治大学. 東京経済大学. 2013年3月16日閲覧。
- ^ 山田晴通. “Harumichi YAMADA: 2009年度「授業アンケート」から”. 2009年度前期「授業アンケート」から―東京経済大学. 東京経済大学. 2013年3月16日閲覧。
- ^ “香りつき柔軟剤ブーム 「仕事に集中できない」と苦情も”. AREA (2013年3月9日). 2013年3月9日閲覧。
- ^ “柔軟剤の「スメハラ」に職場で悲鳴 汗と混じって異臭に”. AERA (2013年7月24日). 2013年7月24日閲覧。
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