ステファニー・プラム・シリーズ
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「ジャネット・イヴァノヴィッチ」の記事における「ステファニー・プラム・シリーズ」の解説
自分が書きたいのはロマンティックな冒険小説だと決め、それまでのロマンス小説と異なり、新しいシリーズは一人称という形をとった。その過程で、シットコムのような書き方をしようとし、新作では、国民的ドラマ「となりのサインフェルド」のように、中心的人物とその周りの人々、という形式を取った。 ロバート・デ・ニーロ主演のアクション・コメディ映画「ミッドナイト・ラン」に触発され、ヒロインをバウンティハンターにしようと決めた。スケジュールに縛られず、制服もなく、ある程度ロマンティックにもできるバウンティハンターを主人公としたことで、より自由に書けるようになった。作品の舞台となるトレントンについても調査を重ねた。 1994年、初となるロマンティック・アドベンチャー小説『私が愛したリボルバー』(原題:One for the Money )が刊行され、レビューも高評価を得た。これがバウンティハンター、ステファニー・プラム(英語版)を主人公としたシリーズの始まりであった。『私が愛したリボルバー』は、「ニューヨーク・タイムズ」の“注目の本”や「パブリッシャーズ・ウィークリー」の“1994年のベスト”、「USAトゥデイ」でもベストに選ばれた。 その後もステファニー・プラム・シリーズを書き続け、第6作『わしの息子はろくでなし』(原題:Hot Six )が著作の中で初めて「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリスト第1位にランクインした。続くシリーズの各作品も1位を獲得した。"All About Romance" は彼女を「ロマンス小説というジャンルをやめながらも、それまでのファンを逃さなかったまれな作家」と評した。 ステファニー・プラム・シリーズには、イヴァノヴィッチ自身の生活が取り入れられており、多くの共通点がある。ニュージャージー州出身であること、チートス(チーズ味のスナック菓子)が好物であること、ハムスターを飼っていること、似たような厄介な経験を持つことなどである。グランマ・マズールというキャラクターはイヴァノヴィッチの祖母・ファニーと叔母・レナからアイディアを得ており、年上の彼女たちを「いつかあのようになりたい人」と言っている。 『私が愛したリボルバー』の刊行に先立って、映画化の権利をコロンビア映画に100万ドルで売却した。配給元のライオンズゲートは2012年1月27日に封切りした(邦題は『ラブ&マネー』)。キャサリン・ハイグルがステファニー・プラム役を、『ザ・ビュー』のシェリ・シェパード(英語版)がルーラ役を、デビー・レイノルズがグランマ・マズール役を、ジェイソン・オマラがジョー・モレリ役を、ダニエル・サンジャタ(英語版)がレンジャー役を演じた。監督はジュリー・アン・ロビンソン(英語版)が務めた。
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