スコープサイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 23:13 UTC 版)
シネマスコープサイズとも。横縦比がおおよそ2:1以上の横長の画面サイズのことをいう。20世紀フォックス社の登録商標である「シネマスコープ」の略称である「シネスコ」と呼ばれることが多く、ビスタビジョンより横長の画面の総称としても用いられることが多い(アメリカではワイドスクリーンと呼ばれる)。 劇映画では、ハリウッドによる1953年のアメリカ映画、『聖衣』がシネマスコープの最初の作品。 日本では、1956年12月に新東宝が初めて採用し、「シネパノラミック方式“大シネスコ”」として『明治天皇と日露大戦争』(公開:1957年4月29日)の制作を開始し、「日本最初の大シネスコ遂に出現!」のコピーが新聞各紙に踊った。しかし、その公開前に東映が『鳳城の花嫁』を「東映スコープ」として急遽完成させ、日本初のシネマスコープ映画として公開(1957年4月2日)した。続いて日活が「日活スコープ」、東宝が「東宝スコープ」、松竹が「松竹グランドスコープ」として採用。新東宝も「新東宝スコープ」として制作を続けた。当初、大型映画として画質の良いビスタビジョンを採用した大映も制作費削減のために「大映スコープ」として採用した。
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