ジェンダー多様性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 04:27 UTC 版)
「ウィキペディアのコミュニティ」の記事における「ジェンダー多様性」の解説
詳細は「ウィキペディアにおけるジェンダーバイアス」を参照 ある研究によれば、ウィキペディア編集者のうち「女性はかろうじて13パーセントで、投稿者の平均年齢は二十代前半」である。ミネソタ大学の研究者による2011年の研究によれば、2009年中にウィキペディアの編集を始めた38497人のうち女性は16.1パーセントであった。2011年1月のニューヨーク・タイムズの記事において、Noam Cohenは2008年のウィキメディア財団の調査結果によればウィキペディアに投稿する人のうち女性はわずか13パーセントであると述べている。財団事務長だったスー・ガードナーは、2015年までに女性投稿者の割合が25パーセントまで伸びることを望むと表明していた。女性学全国会議(National Council for Research on Women)代表のLinda Baschは、これらのウィキペディア編集者の統計と、合衆国内で学士号・修士号・博士号を取得した女性の割合(いずれも50パーセント以上)との差異に注目している。 この状況に対して、イエール大学、ブラウン大学、ペンシルベニア州立大学などといった多くの大学がウィキペディアのコミュニティへの女性の参加を促進すべくエディタソンの開催や、ウィキペディアに技術に関連する「フェミニズム的思考を書いた」学生に単位を付与するなどの取り組みを行っている。学歴達成別の投稿者の多様性に関する2008年の自己選択式調査によれば、ウィキペディア編集者のうち62パーセントは高等学校卒業か大学学部卒の学歴を持っている。 2014年8月、ウィキペディアの共同創設者であるジミー・ウェールズはBBCのインタビューに対して、財団の試みが「ことごとく失敗していた」ため、(本来2015年に達成するはずだった)女性編集者の割合を25パーセントまで増やすための「努力を本当に倍加させた」と答えている。ウェールズはまた、「必要なことは数多い…多くのアウトリーチ活動に、多くのソフトウェア変更もだ」と述べている。2016年12月のブルームバーグ・ニュース(英語版)において、ニューヨーク・タイムズに寄稿しているAndrew Lihが、女性編集者へのアウトリーチ不足に関するウェールズのコメントを支持していると伝えられた。Lihは「あなたがたは、『自分は女性である、自分はフェミニストである』と名乗れば醜く威圧的な反応が返ってくる、安全とは思えない編集環境に如何にして人々を取り込もうとするのか」と懸念を表明している。
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