ジェイムズ・タッガート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/07 05:56 UTC 版)
「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事における「ジェイムズ・タッガート」の解説
James Taggart (Jim, Jimmy) タッガート大陸横断鉄道社長。ダグニーの5歳上の兄。“ジム”、“ジミー”とも呼ばれる。物語の開始時点で39歳。 議会や政府に働きかけて自社に有利な措置を引き出すエキスパート。実際の鉄道の運営に関しては妹のダグニーに頼りきっている。 「年は五十がらみにみえ、青年期を経ることなく思春期からいっきに老けたような風貌だ。小さく気短そうな口をして、薄い髪がつるつるの額にはりついている。すらりとした長身の優雅な体躯は貴族の堂々たる所作にふさわしいものだったが、だらけた姿勢のために粗野な田舎者の体になり変わっていた。顔は青くしまりがない。色が薄く曇った目は完全にとまることなくゆっくりと動き、存在が許せないようにあたりを見回している。虚勢を張ってぐったり疲れているようにみえた」と描写されている。 フランシスコ・ダンコニア、エディー・ウィラーズとは幼なじみ。21歳でタッガート大陸横断鉄道に入社し、広報部員になる。34歳のときに当時社長を務めていた父が死亡し、新社長に選出される。 能力よりもコネを優先して取引先や役職者を採用する。社長就任後、サン・セバスチアン線の建設に反対して辞職した業務取締役副社長の後任に、自分の友人を据える。サン・セバスチアン線の建設工事は、友人が経営する施工業者に発注する。優良なレールを納期通りに納品してきたリアーデン・スチールよりも、友人オルレン・ボイルが経営する共同製鉄に優先的にレールを発注する。 物語の終盤、自分を突き動かす欲望の本質に直面し、精神的に崩壊する。
※この「ジェイムズ・タッガート」の解説は、「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の解説の一部です。
「ジェイムズ・タッガート」を含む「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事については、「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の概要を参照ください。
- ジェイムズ・タッガートのページへのリンク