宇宙船サジタリウス
(サジタリウス号 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/19 02:48 UTC 版)
『宇宙船サジタリウス』(うちゅうせんサジタリウス[注 1])は、1986年1月10日から1987年10月3日まで、テレビ朝日系列で毎週金曜19:30 - 20:00[注 2](JST)に全77話が放送された、日本アニメーション制作の日本のSFアニメである。イタリアの物理学者・アンドレア・ロモリ(Andrea Romoli)が描いたSF怪奇冒険漫画「アルトゥリ・モンディ[注 3]」(ALTRI MONDI)を原作としている[1] が、後述の通り独自性が強い作品となっている。1988(昭和63)年日本アニメフェスティバル・アトム賞受賞。
- 1 宇宙船サジタリウスとは
- 2 宇宙船サジタリウスの概要
サジタリウス号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 03:35 UTC 版)
「宇宙船サジタリウス」の記事における「サジタリウス号」の解説
深緑色で円柱形をした垂直離着陸ロケットタイプの骨董品クラスの旧式貨物宇宙船。トッピーとラナがクルーを務める。船名のサジタリウスとは射手座のことで、同船には弓矢をモチーフとしたシンボルマークが付けられている。元々は宇宙便利舎が中古で購入したが、宇宙便利舎が倒産後は宇宙コスモサービス社の資産となり、宇宙コスモサービス社へ再就職してその後退職したトッピーとラナに対し、退職金代わりに現物で譲渡された。サジタリウス号を元手にトッピーは新宇宙便利舎を起業することになる。 船体は前部の居住部と後部の貨物・推進部で構成されている。大気圏内での航行や高速巡航時には一体となっているが、通常航行時は両区間の通路部を伸張して分離可能な構造になっている。通常航行時にはこの伸張した通路部を囲むような形で予備燃料タンクを装着することも可能。高速巡航時には、メインエンジン噴射口に通常時は折り畳まれて収納されているパラボラアンテナ状の大型ノズルが展開され、通常は居住部から張り出して有視界航行が可能になっているコクピット部を内部に引き込み収納する運用も可能である。 居住部は切り離し可能で、単体で大気圏内での航行能力を持ち、宇宙港などの施設がない星へ着陸するための着陸船として運用可能だが、それが描写されたのは第2話でベガ第3星に着陸した時のみで、以後劇中で描かれる事はなかった(EDでは居住部のみで水上船のように海上を「航海」している)。尚、通常着陸は両区間を折りたたんだ一体型となり大気圏内で着陸寸前に垂直になり着陸する。が、作中ではむしろ通常着陸よりもトラブルに巻き込まれて飛行状態のまま不時着するシーンの方が多い。 居住部内部にはコクピット下部に3機の船外作業用ポッド格納庫およびポッド用ハッチ3基、一人乗り小型飛行機「ジュニア」が格納されるハンガーとハッチが存在する。ポッドは終盤に至るまで船外作業のシーン等に登場するが、飛行機は第2話でトッピーが搭乗中に墜落して以降、登場しない。 大気圏突入時に船内を冷却する機構が現在では機能不全になっており、「指令エックス」と称してクルーが着衣を脱いで、突入時に発生する高熱をしのぐというシーンが何回か登場した(後に修理されたのかこのシーンは無くなった)。また故障も多く、操縦レバーが折れたり、燃料漏れを起こすといったトラブルは当たり前で、メインエンジンが故障して操縦不能になり、これで事件に巻き込まれるという展開は例に事欠かない。 なお旧式でこそあるが、船体そのものは相当頑丈で、不時着や胴体着陸をしようが、現地の軍隊に攻撃されようが、応急修理ですむ程度の損傷しか受けていない。
※この「サジタリウス号」の解説は、「宇宙船サジタリウス」の解説の一部です。
「サジタリウス号」を含む「宇宙船サジタリウス」の記事については、「宇宙船サジタリウス」の概要を参照ください。
- サジタリウス号のページへのリンク