カナダ (戦艦)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/04/05 18:56 UTC 版)
カナダ (英語: HMS Canada) は[注釈 1]、アームストロング社で建造された戦艦[2]。アルミランテ・ラトーレ級戦艦のネームシップ[3][注釈 2]。 外観からしばしばアイアン・デューク級戦艦 (Iron Duke-class battleships) の一隻と見なされるが、アイアン・デュークの主砲は34.3cm砲（45口径13.5インチ砲）に対し[5]、本級は35.6cm砲（45口径14インチ砲）と異なる。
注
- ^ 智利 戰艦アルミランテ・ラトーレ(一九一五年九月竣工)[1] 排水量二八〇〇〇噸、速力二二.七五節。もとヴァルパライソと名づけられてゐたが世界大戰勃發當時英海軍は一時當艦を智利より逆購入してカナダ號と改名したことがある。
- ^ アルミランテ・ラトールとも[4]。
- ^ リベルター (Libertad) → バルパライソ (Valparaíso) → アルミランテ・ラトーレ[7]。
- ^ 姉妹艦アルミランテ・コクレーン (Almirante Cochrane) もイギリスに買収され、航空母艦に改造されてイーグル (HMS Eagle) となった[10]。
- ^ 同様に、大日本帝国海軍向けに製造したのがヴィッカース45口径14インチ砲である。
- ^ アルゼンチン海軍は同級6隻購入予定だったが、2隻を日露戦争のために日本海軍が購入して春日型装甲巡洋艦2隻[22]（春日、日進）となった[23]。
- ^ ミナス・ゲラス級2隻（ミナスジェライス、サンパウロ）[25][26]。
- ^ リバダビア級戦艦2隻（リバダビア、モレノ）[29][30]。
- ^ 日露戦争時代、チリはイギリスに前弩級戦艦2隻を発注したが財政難や5月協定締結で断念し、イギリス海軍が買い取ってスウィフトシュア級戦艦 (Swiftsure-class_battleship) 2隻（スウィフトシュア、トライアンフ）として就役、第一次世界大戦に参加した[34]。アルミランテ・ラトーレ級戦艦は、チリ待望の超弩級戦艦であった[35]。
- ^ 英連邦や植民地からの資金や献金によって艦名が影響された事例には、戦艦マレーヤ（イギリス領マラヤ）、巡洋戦艦オーストラリア（オーストラリア自治領政府、豪州海軍の歴史）、巡洋戦艦ニュージーランド（ニュージーランド自治領政府、新西蘭海軍の歴史）などがある。
- ^ 備考[37] 前記中Audaciousハ十月二十七日愛蘭土北方ニテ敵ノ機雷ニ触レ沈没セシモ幸ニ乗員ノ全部ヲ救助シ得タルヲ以テ英海軍省ハ之ヲ公表セス、不日竣成スヘキ智理國ヨリ購買セル一戰艦ニ同一ノ各ヲ附シ之ヲ填補セントス。(以下略)
- ^ イギリス政府がオーディシャスの沈没を公式発表したのは、1918年11月14日であった。
- ^ ジュットランド海戦時の第4戦艦戦隊 (4th Battle Squadron) は、スターディ提督直率の第4戦艦隊 (4th Division)（ベンボウ、ベレロフォン、テレメーア、ヴァンガード）、ダフ提督の第3戦艦隊 (3rd Division)（シュパーブ、ロイヤルオーク、カナダ）によって編成されていた（ユトランド沖海戦、両軍戦闘序列）。
- ^ 英吉利 航空母艦イーグル(一九二三年竣工)[39] 排水量二二六〇〇噸、速力二四節。もと智利國所属の弩級戰艦アルミランテ・コックレェーン(アルミランテ・ラトーレの姉妹艦)。大戰當時英國政府之を百三十三萬四千三百五十八ポンドを以て購入しテニスン・ダンクール卿の設計に依り航空母艦に改變せるもの。三二年に修理を加ふ。
- ^ 〔英國〕航空母艦 イーグル[41] 全長667呎 最大幅105呎6吋 平均吃水24呎 排水量22,600噸 速力24節 備砲(6吋―9門 4吋高角―5門) 搭載飛行機數32臺 竣工1924年3月 飛行甲板上の構造物は右艦に偏在さしてある。本艦は舊智利戰艦アルミラント・コクランを改造したものである。
- ^ 空母イーグルは第二次世界大戦でも活躍したが、マルタ攻囲戦にともなうペデスタル作戦に従事中の1942年（昭和17年）8月11日、U-73の雷撃で沈没した[42][43]。
- ^ 次代の「アルミランテ・ラトーレ」は、スウェーデン海軍が建造して1947年（昭和22年）12月に竣工したトレ・クロノール級軽巡洋艦のイェータ・レヨン (HMS Göta Lejon) であった[44]。1971年（昭和46年）にチリ海軍へ売却後、アルミランテ・ラトーレ (Almirante Latorre) と改名された[45]。
- ^ 8月28日、横須賀港外に到着とも[15]。
- ^ アルゼンチン海軍のリバダビア級戦艦モレノは[29]、1957年（昭和32年）に日本の徳山で解体された[17]。
- ^ 敷島型戦艦の三笠はヴィッカース社で建造され、本艦はアームストロング社で建造された。
脚注
- ^ 世界海軍大写真帖 1935, p. 62智利(戰艦アルミランテ・ラトーレ)
- ^ 世界の戦艦、弩級戦艦編 1999, p. 161aチリ ALMIRANTE LATORE アルミランテ・ラトーレ(英戦艦カナダ)
- ^ ジョーダン、戦艦 1988, pp. 18a-19チリ アルミランテ・ラトーレ
- ^ 丸、写真集世界の戦艦 1977, p. 141チリ／アルミランテ・ラトール
- ^ 世界の戦艦、弩級戦艦編 1999, pp. 98–99アイアン・デューク／ジュットランド海軍時の英艦隊の旗艦
- ^ 世界の戦艦、大艦巨砲編 1998, p. 151aチリ戦艦「アルミランテ・ラトーレ」の長い道のり
- ^ a b ミリタリー選書(6)世界の戦艦 2005, pp. 208a-209戦艦アルミランテ・ラトーレ(チリ)南米最強最後のド級戦艦
- ^ a b 福井、世界戦艦物語 1993, p. 107.
- ^ 世界の戦艦、弩級戦艦編 1999, pp. 160a-161その他の国の戦艦／"ABC三国"の弩級戦艦をめぐる建艦競争
- ^ a b 福井、世界空母物語 2008, pp. 62–64◇イーグル(Eagle)
- ^ a b 福井、世界戦艦物語 1993, pp. 43–44.
- ^ a b 世界の戦艦、弩級戦艦編 1999, p. 16ジュットランド海戦に参加した戦艦・巡洋戦艦(イギリス、ドイツ一覧表)
- ^ a b c ミリタリー選書(6)世界の戦艦 2005, p. 199■南米3カ国の戦艦
- ^ a b 福井、世界戦艦物語 1993, p. 108.
- ^ a b c d 丸、写真集世界の戦艦 1977, p. 142.
- ^ a b “Chilean Warship in Japan” (1959年8月30日). 2022年1月22日閲覧。
- ^ a b c 福井、世界戦艦物語 1993, pp. 175–178各国のド級戦艦
- ^ a b 世界の戦艦、弩級戦艦編 1999, p. 161b.
- ^ 世界の戦艦、大艦巨砲編 1998, p. 151b.
- ^ 福井、日本戦艦物語(1) 1992, pp. 121–123日露開戦前夜の緊急計画
- ^ 福井、世界戦艦物語 1993, pp. 146–147.
- ^ a b 福井、世界戦艦物語 1993, p. 105.
- ^ 福井、日本戦艦物語(1) 1992, pp. 92–93待望の装甲巡ついに到着 ― 日進・春日
- ^ ミリタリー選書(6)世界の戦艦 2005, pp. 204–205戦艦ミナス・ジェライス級(ブラジル)南米に建艦競争を巻き起こした強力艦
- ^ ジョーダン、戦艦 1988, pp. 18b-19ブラジル ミナス・ゲラス級
- ^ 世界の戦艦、大艦巨砲編 1998, p. 150a南米建艦競争に火をつけた「ミーナ・ジェイラス」
- ^ 福井、日本戦艦物語(1) 1992, pp. 275–277米戦艦の主砲開発
- ^ ミリタリー選書(6)世界の戦艦 2005, pp. 206–207戦艦リヴァダヴィア級(アルゼンチン)ミナス・ジェライスを凌駕する優秀艦
- ^ a b ジョーダン、戦艦 1988, pp. 16–17アルゼンチン リバダビア級
- ^ 世界の戦艦、大艦巨砲編 1998, pp. 150b-151米国建造のアルゼンチン弩級戦艦「リバダビア」
- ^ 福井、世界戦艦物語 1993, p. 267.
- ^ 世界の戦艦、弩級戦艦編 1999, p. 160bブラジル RIO DE JANEIRO リオデジャネイロ(英戦艦エジンコート)
- ^ 世界の戦艦、大艦巨砲編 1998, p. 152ドイツから購入した「ヤウズ・スルタン・セリム」
- ^ 福井、日本戦艦物語(1) 1992, pp. 124–125イギリスが救いの手
- ^ 福井、日本戦艦物語(1) 1992, p. 125.
- ^ ミリタリー選書(6)世界の戦艦 2005, p. 208b.
- ^ 「大正3年～9年 大正戦役 戦時書類 巻234 英艦隊従軍交渉顛末報告(防衛省防衛研究所)／英艦隊従軍見聞録(櫻井海軍大佐)(1) p.11 」 アジア歴史資料センター Ref.C10128536400
- ^ 大内、幻の航空母艦 2006, pp. 322–323.
- ^ 世界海軍大写真帖 1935, p. 37英吉利(空母イーグル
- ^ 世界の艦船、航空母艦全史 2008, p. 19イギリス／イーグル EAGLE
- ^ 軍艦写真帖 1927, p. 71(英國)航空母艦イーグル
- ^ マッキンタイヤー、空母 1985, p. 147.
- ^ 丸、写真集世界の戦艦 1977, pp. 144–145牧浩一「英空母に生まれ変わったチリ戦艦」
- ^ 世界の艦船、近代巡洋艦史 2009, p. 187スウェーデン／巡洋艦「トレ・クロノール」級 TRE CRONOR CLASS
- ^ 世界の艦船、近代巡洋艦史 2009, p. 192チリ／巡洋艦「ラトーレ」 LATORRE
- ^ 中山定義『一海軍士官の回想』(毎日新聞社、1981)p.98
[続きの解説]
「カナダ (戦艦)」の例文・使い方・用例・文例
- アメリカ英語とカナダ英語の類似点
- 彼はフランス生まれだが後にカナダの市民権を得た
- カナダ英語
- 彼女はもともとカナダの出身です
- 彼はこの夏カナダを旅行しようと考えている
- 日本はカナダから木材を輸入している
- 彼らはアメリカ合衆国からカナダへ国境を越えた
- カナダへの日本貿易使節団
- その植物はカナダの北部でしか見られない
- 西カナダの大平原
- カナダはたくさんの小麦を産出している
- カナダ人はアメリカで仕事を見つけることがよくある
- ５月のカナダはまだ寒い
- 今度の夏カナダに行くつもりだ．1つには姉がそこに住んでいるからね
- 私は8月をまるごと全部カナダで過ごした
- Howard Hotelsは、著名なカナダの非上場高級ホテルチェーンで、今のところ、世界展開を手助けしてくれる提携企業を見つけられずにいる。
- カナダに拠点を置くホテルチェーンである。
- 一部のカナダ人は二か国語併用に反対している。
- 彼らはカナダからの避寒者だ。
- カナダで会えたらうれしいです。
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