オーストロアジア語族説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 04:30 UTC 版)
「日本語の起源」の記事における「オーストロアジア語族説」の解説
日本語、特に弥生人の話した言語はオーストロアジア語族の言語であったとする説もある。Vovinは日本祖語がオーストロネシア語族やタイ・カダイ語族とも接触したと推定している。日本祖語はオーストロアジア語族の特徴である単音節、SVOの語順、そして孤立語という特徴を備えていた可能性がある。また、アイヌ語(族)がオーストロアジア語族に、深層で接続するのではないかという仮説がある。Jäger (2015) は、古い時代の言葉を再構築する語源学的方法によらず、ジョーゼフ・グリーンバーグの提案した計算言語学的方法、すなわち、大量の語彙同士を比較する統計的かつ自動的な方法論により、当該仮説に肯定的な結果を得た。Jäger (2015) によると、ユーラシア全体の言語を分類する目的で上記方法論を用いた場合、オーストロアジア語族とアイヌ語と日琉語族は同一のスーパークレードに分類される可能性がある。しかし、この説を主張する学者はVovinとJäger だけで多数の学者からは認められていない。
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