エイホン家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 09:08 UTC 版)
アミル・ハルガル(第1の乙嫁) カルルクの妻。物語開始時点では20歳。 作者はアミルの設定について、「弓が上手、姐さん女房、何でもさばける(鳥とか兎とか)、野生、天然、強い、でも乙女、でもお嬢様」と「ぶちこめるだけぶち込んだ」と単行本第1巻の後書きで語っている。 20歳という、この時代のこの地域では相当の「行き遅れ」となってからの嫁入りだったが、夫婦仲は良好。夫のカルルクに対しては、当初は年齢差もあってか保護者的な対応をしていたが、彼の成長に伴い純粋に男性としての魅力を感じ始めている。 遊牧生活を基盤とするハルガル家から嫁いできたため、街に定住しているエイホン家との習慣や文化の差異などから、時折周囲を戸惑わせる行動をとることもしばしばある。また、普段はしっかり者だが、過去に思いがけぬ病で身内を失った経験から、カルルクやエイホン家の誰かが床に臥せると、普段とは打って変わって動揺をみせる。 同じ一族出身である義祖母のバルキルシュからかわいがられており、彼女自身をめぐる争いの結果、実家とは縁切りとなった が、カルルクとエイホン家との絆は深まっている。 カルルク・エイホン アミルの夫。物語開始時点では12歳。思いやり溢れる、穏やかな性格の少年。エイホン家の末子で跡継ぎ。 8歳という歳の差のためか、体調を崩した時などアミルから過保護な扱いを受けることがあるが、いざとなれば妻を護ろうと体を張る男気にも満ちている。族長となったアゼルの元で修業を始める。 アクンベク カルルクの父。どっしり落ち着いた雰囲気の、エイホン家の当主。 サニラ カルルクの母。物静かな美女。 マハトベク アクンベクの父で、カルルクの祖父。優しげで穏やかな雰囲気を持つ老人。 バルキルシュ アクンベクの母で、カルルクの祖母。気骨あふれる女傑。実家はハルガル家に連なる一族で、族長のベルクワトとも面識がある。 アミル同様に弓を嫁入り道具として持参しており、扱いにも長ける。夫によると、嫁入り後はほとんど使わなくなったということだったが、ベルクワトを一撃で葬り去るほどの腕前を維持している。 狩猟部族の育ちでもアミルと違って山羊を乗りこなし、馬さえ上がれないような崖を登れるほど扱いが上手い。 セイレケ カルルクの姉。弟一家と同居している。 明るい性格だがそそっかしいところがある。子供を厳しくしつけようと心を砕いているが、怒ると時々やりすぎることがある。 ユスフ セイレケの夫。カルルクの義兄。若いながらもしっかりした父親ぶりの好漢。夫婦仲も良好。 ティレケ ユスフとセイレケの長女。カルルクの姪。しっかりもので刺繍が上手い。鷹が大好きで刺繍にも鷹のモチーフの物を多く刺す。そのため、セイレケに鷹以外のモチーフも刺してみるようにと叱責されること多々あり。 トルカン、チャルグ ユスフとセイレケの息子。カルルクの甥。ティレケの弟たち。トルカンが長男でチャルグが次男。二人ともやんちゃで、よくロステムをからかっている。 ロステム ユスフとセイレケの三男。カルルクの甥。普段はおとなしいが、大工の技に惹かれ、たびたび言いつけをさぼって抜けだしては見物にいき、セイレケから叱られている。 メルタ セイレケとカルルクの姉。
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