アレルゲンエキス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 09:51 UTC 版)
「アレルゲン免疫療法」の記事における「アレルゲンエキス」の解説
抗体結合部位(エピトープ)は、当該タンパク質の特定部位であることから、アレルゲンを酵素処理して小分子化すると抗原提示能が向上し抗体産生に有効であることが知られている。酵素活性化脱感作療法(Enzyme Potentiated Desensitization; 略号:EPD)やその変法、超低投与量酵素活性化免疫療法(Ultra Low Dose Enzyme Activated Immunotherapy; 略号:(LDA )などの舌下投与の変法が英国では実用化されている。 また臨床段階以前の基礎研究ではプルラン(多糖類)修飾を行った抗原の投与、合成ペプチドまたはCpGモチーフと結合させたペプチドの投与なども検討されている。このほか、遺伝子操作によってアレルゲンを発現するように品種改良された花粉症緩和米なども検討されている。 DNAへの遺伝子組み込みにより体内でアレルゲン物質を発現させる方法も研究されている。アステラス製薬がスギ花粉症のDNAワクチンのASP4070/JRC2-LAMP-vaxの治験を行っていて第2相試験まで進めたが2018年に開発中止になった。
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