アクアツーリズム
昔の観光旅行と言えば、団体で名所旧跡を周遊するという「マスツーリズム」が一般的でしたが、現在はあまり人に知られていないところを探して訪ねるという「自分だけの旅」が増えています。旅行の形態が多様化し、変化してきているわけですが、そうした新しい旅のひとつとして「アクアツーリズム」という概念が広がり始めています。これからの観光資源として旅行業界も注目しており、今後、色々なアイデアが登場してくるとみられています。
「アクア」はドリンクの名称に使われたりしていることで分かるように「水」のことです。ですから「アクアツーリズム」というのは、川辺や水辺を観光資源にした観光形態と理解して良いでしょう。
今年8月22日から10月12日まで大阪で「水都大阪2009」というイベントが開催されました。都心部を囲む4つの川を「水の回廊」と位置づけ、親水性の高い中之島公園を中心に近代的な建築物をアート船で巡航するなど、数々の催しを実施し、全国から多くの人を招き寄せました。これなどは川を観光資源とした「アクアツーリズム」の代表と言ってよいのではないでしょうか。大阪ガスや大林組、関西電力、シャープ、パナソニックなど多くの企業が協賛し、イベントを盛り上げました。
東京でも水辺観光構想が持ち上がっています。押上地区(墨田区)で現在建設中の高さ634メートルの「スカイツリー」が2011年末に完成する予定です。これに合わせて、雨水を有効利用した「すみだ環境ふれあい館」が同じ地域に移設されます。そこでスカイツリーや環境ふれあい館を起点に隅田川などを活用し、船で寺社、行楽地、産業スポットなどを巡り、水辺を再発見しようというものです。川ばかりではなく、湧水などを訪ね歩くのも「アクアツーリズム」でしょう。
世界では「水の都」と呼ばれている都市がいくつもあります。イタリアのベネチア、オランダのアムステルダムやロッテルダムなどが有名ですが、こうした都市には世界から大勢の観光客がやってきます。日本でも京都の丹波亀岡から嵐山までの16キロメートルの急流を下る「保津川下り」のように、川を観光資源として活用しているところもあります。しかし、うまく活用している例はそれほど多くはありません。川、湖、滝など日本にはいたるところに水辺はあります。観光立国として、さらには地方の経済活性化のために、水辺を観光資源に育て上げる取り組みが活発化することに期待したいものです。
(掲載日:2009/11/28)
「アクア」はドリンクの名称に使われたりしていることで分かるように「水」のことです。ですから「アクアツーリズム」というのは、川辺や水辺を観光資源にした観光形態と理解して良いでしょう。
今年8月22日から10月12日まで大阪で「水都大阪2009」というイベントが開催されました。都心部を囲む4つの川を「水の回廊」と位置づけ、親水性の高い中之島公園を中心に近代的な建築物をアート船で巡航するなど、数々の催しを実施し、全国から多くの人を招き寄せました。これなどは川を観光資源とした「アクアツーリズム」の代表と言ってよいのではないでしょうか。大阪ガスや大林組、関西電力、シャープ、パナソニックなど多くの企業が協賛し、イベントを盛り上げました。
東京でも水辺観光構想が持ち上がっています。押上地区(墨田区)で現在建設中の高さ634メートルの「スカイツリー」が2011年末に完成する予定です。これに合わせて、雨水を有効利用した「すみだ環境ふれあい館」が同じ地域に移設されます。そこでスカイツリーや環境ふれあい館を起点に隅田川などを活用し、船で寺社、行楽地、産業スポットなどを巡り、水辺を再発見しようというものです。川ばかりではなく、湧水などを訪ね歩くのも「アクアツーリズム」でしょう。
世界では「水の都」と呼ばれている都市がいくつもあります。イタリアのベネチア、オランダのアムステルダムやロッテルダムなどが有名ですが、こうした都市には世界から大勢の観光客がやってきます。日本でも京都の丹波亀岡から嵐山までの16キロメートルの急流を下る「保津川下り」のように、川を観光資源として活用しているところもあります。しかし、うまく活用している例はそれほど多くはありません。川、湖、滝など日本にはいたるところに水辺はあります。観光立国として、さらには地方の経済活性化のために、水辺を観光資源に育て上げる取り組みが活発化することに期待したいものです。
(掲載日:2009/11/28)
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