もののあわれとは? わかりやすく解説

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もの‐の‐あわれ〔‐あはれ〕【物の哀れ】

読み方:もののあわれ

本居宣長唱えた平安時代文芸理念美的理念対象客観を示す「もの」と、感動主観を示す「あわれ」との一致するところに生じる、調和のとれた優美繊細な情趣世界理念化したもの。その最高の達成源氏物語であるとした。

外界事物触れて起こるしみじみとした情感

「わがアントニオは又例の—というものに襲われ居れば」〈鴎外訳・即興詩人


もののあはれ

読み方:もののあわれ

  1. 初恋悩み感じてゐる。「私はあの方にもののあはれなのよ」など。

分類 学生

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もののあはれ

(もののあわれ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 08:21 UTC 版)

もののあわれ(物の哀れ)は、平安時代王朝文学を知る上で重要な文学的・美的理念の一つ。折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、しみじみとした情趣や、無常観的な哀愁である。苦悩にみちた王朝女性の心から生まれた生活理想であり、美的理念であるとされている[1]日本文化においての美意識価値観に影響を与えた思想である[要出典]


注釈

  1. ^ 「もののあはれ」という表現それ自体は、早くより『土佐日記』や『長秋詠藻』などにも見られるが、これを概念化したのが宣長である[2][3]

出典

  1. ^ 清水文雄日本人の心」『続 河の音』、王朝文学の会、1984年10月1日、32-34頁、CRID 1050001337569864960 
  2. ^ 源了圓『徳川思想小史』pp.190-196
  3. ^ 田尻祐一郎『江戸の思想史』pp.138-141
  4. ^ a b 和辻哲郎日本精神史研究』(岩波書店、1926年。改版1971年)
  5. ^ a b c d e f 中井千之「「もののあはれをしる」と浪漫的憧憬」『上智大学ドイツ文学論集』第26号、上智大学ドイツ文学会、1989年12月、9-20頁、CRID 1050282814132045696ISSN 02881926 
  6. ^ a b 西行『山家集』
  7. ^ 川端康成美しい日本の私―その序説』(講談社現代新書、1969年3月16日)
  8. ^ 喜海『明恵伝』


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