どんらん

デジタル大辞泉

どんらん【曇鸞】

読み方：どんらん

［476〜542］中国、北魏の僧。雁門（山西省）の人。唐代浄土教大成の基礎を築いた。浄土教五祖の初祖とされる。著「浄土論註」「讃阿弥陀仏偈」など。

どん‐らん【貪^×婪】

読み方：どんらん

［名・形動］《「とんらん」とも》ひどく欲が深いこと。また、そのさま。貪欲。たんらん。「—に利益をむさぼる」「—な知識欲」

[派生] どんらんさ［名］

世界宗教用語大事典

どんらん 【曇鸞】

中国北魏の僧。浄土五祖の初祖。雁門（山西省）の人。少年時五台山に出家。病気になり長生の法を道教に求め陶弘景から仙経をもらったが、帰路、菩提流支から『観無量寿経』を授けられて仙経を捨て、浄土教に志し、称名念仏して世親の『往生論』の註釈書その他を著述。浄土教を教理的に基礎づけた。大巌寺・玄中寺に住す。（四七六～五四二）→ 浄土五祖