世親とは? わかりやすく解説

せしん【世親】

読み方:せしん

《(梵)Vasubandhuの訳》4〜5世紀ごろの北インドの僧。小乗修め倶舎論」を著したが、兄の無著(むじゃく)に従って大乗転じた瑜伽唯識(ゆがゆいしき)思想主張し、「唯識二十論」「唯識三十頌」を著す。著作多く、千部の論主(ろんじゅ)といわれた。天親(てんじん)。バスバンドゥ


世親

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/09 04:25 UTC 版)

世親(せしん、: Vasubandhu: dbyig gnyen)は、インド仏教瑜伽行唯識学派の僧である。世親はサンスクリット名である「ヴァスバンドゥ」の訳名であり、玄奘訳以降定着した。それより前には「天親」(てんじん)と訳されることが多い。「婆薮般豆」、「婆薮般頭」と音写することもある。4世紀頃の人。


  1. ^ 桂 1998, p. 228.
  2. ^ 袴谷 1986, p. 859.
  3. ^ 松田 1985, pp. 751–750.
  4. ^ 原田和宗「<経量部の「単層の」識の流れ>という概念への疑問 (I)」(『インド学チベット学研究』1、1996年、pp.144-145)
  5. ^ 松田和信「Vasubandhu 研究ノート (1)」『印度學佛教學研究』第32巻第2号、日本印度学仏教学会、1984年、1042-1039頁、doi:10.4259/ibk.32.1042ISSN 0019-4344NAID 130004024872  など。
  6. ^ 本多至成「敦煌文書に見る未伝論書について」(『相愛大学研究論集』11、1995年3月)
  7. ^ T.28.869c17-c20
  8. ^ 望月海慧, 金炳坤「妙法蓮華経優波提舎の文献学的研究」『法華経研究叢書』、表紙・目次・執筆者略歴・奥付、身延山大学国際日蓮学研究所、2020年4月。ISBN 9784905331131https://minobu.repo.nii.ac.jp/records/2741 
  9. ^ a b 中村元ほか(編)『岩波仏教辞典』(第二版)岩波書店、2002年10月、108頁。 
  10. ^ Erich Frauwallner. On the Date of the Buddhist Master of the Law Vasubandhu. Roma: Istituto Italiano per il Medio ed Estremo Oriente, 1951.
  11. ^ 金炳坤(慧鏡)「僧肇記「法華翻経後記」偽撰説の全貌と解明」『仏教学論集』第27号、立正大学大学院仏教学研究会、2009年3月、29-55頁、ISSN 0289-0267NAID 120006536756 


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