すいそばくだん

デジタル大辞泉

すいそ‐ばくだん【水素爆弾】

読み方：すいそばくだん

原子爆弾の一種。水素の同位体の核融合によって放出されるエネルギーを利用する爆弾。起爆薬には小型の原子爆弾を使う。水爆。

航空軍事用語辞典++

【水素爆弾】(すいそばくだん)

hydrogen bomb.

核兵器の一種で、水素に高温高圧を加えることによって起こる核融合で破壊力を得る爆弾。
現存する兵器の中で最高のデストラクションパワーを誇る。

核分裂で破壊力を得る原子爆弾とは違い、原理的には放射性物質が発生せず、放射能汚染が起こらないとされる。
しかし、現実には核融合を引き起こすために小型の原子爆弾を使用せざるを得ず、放射能汚染が発生する。

現在、この欠点を解消すべく、常温核融合により破壊力を得る「純水爆」の研究が進められている。
しかし、常温核融合の実用化には未だ遠く、純水爆を実用化する目処は立っていない。