習慣飲酒については正確な定義はありませんが、厚生労働省の国民健康・栄養調査における飲酒習慣の定義では、週に3日以上、1日(日本酒)1合(純アルコール換算22g)以上飲酒する人を、飲酒習慣ありと判定しています。平成17年(2005年)の同調査では男性で63.3%、女性で7.3%が飲酒習慣ありとなっており、中期的にみると男性は減少傾向ですが、女性は増加傾向です。また、2003年に行われた「成人の飲酒実態と関連問題の予防に関する研究」による全国調査では、習慣飲酒を週に1日以上の飲酒を6か月以上続ける状態と定義していますが、その割合は、男性の飲酒経験者(95.1%)では71.9%、すなわち男性全体の75%、女性の飲酒経験者(79.0%)では32.9%、すなわち女性全体の26%となっています。また同調査によると、毎週飲酒するものが男性で64.4%、女性で27.5%、週に3日以上飲酒するものが、それぞれ53.5%、15.6%、毎日飲酒する割合が、それぞれ36.2%、7.5%となっています。
習慣飲酒自体が健康に悪影響を与えるわけではありませんが、アルコールには耐性(長期間摂取すると薬物としての効果が減少すること)という性質があるため、結果として飲酒量が増大し、アルコール関連問題を引き起こすことがあります。健康日本21では、節度ある適度な飲酒は1日20g程度となっていますが、前述の全国調査によると、その倍に当たる1日40g以上の飲酒者の割合が、男性で28.9%、女性で7.6%と、毎日飲酒者の割合に近い値となっており、習慣的にお酒を飲む人は、飲酒量の増大に注意が必要です。
習慣飲酒
読み方:しゅうかんいんしゅ
【英】:habitual drinking
【英】:habitual drinking
習慣飲酒と同じ種類の言葉
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