くまでとは? わかりやすく解説

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くま‐で【熊手】

読み方:くまで

長い柄の先に竹製の、熊の手のように曲がったつめ状のものを扇形につけた道具落ち葉穀物などをかき集めるのに用いる。くまでぼうき。

1宝船大判小判千両箱・おかめの面などを飾りつけたもの。福をかき集める意味の縁起物として、酉(とり)の市で売られる。《 冬》

熊の手思わせる鉄製のつめを、長い柄の先につけた道具武器や船の備品としても利用された。

欲の深いことのたとえ。また、その人欲張り

「—よ欲よと言はるるも口惜しし」〈浄・淀鯉

熊手の画像
熊手2

くまで

落葉砂利、石屑などを掻き集めるための清掃用具芝生の中などのゴミ集めるのにも便利である。  長い木製の柄の先に先端を爪状に曲げた細い竹を何本もつけたもの松葉掻き集める専用熊手は、普通のものに比べて、竹の本数多く先が細かい。

くまで 【熊手】

日本の熊手は、掃除用具としてだけではなく農具でもあり、鉄製武器でもあった(源平合戦などで使用)。縁起物にも使われる酉の市)。幸運掻き寄せるとして縁起物とされた。魂を掻き寄せるという神につながる意味があったのではないか、との説もある。→ 酉の市

熊手

読み方
熊手くまで

熊手

(くまで から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/31 07:33 UTC 版)

熊手(くまで)とは、日本におけるレーキの1種で、農業や庭の掃除に使われる、短い歯を粗い櫛状にならべた棒を垂直にに取り付けた農具。様々な変形があり、同様なレーキ類の馬鍬とも重なる。


  1. ^ 『古代学研究 206』 古代学研究会2015年7月pp.1 - 8所収、研究ノート・宮川徙『倭は朝鮮半島でいかに戦ったか-百舌鳥大塚山古墳4号施設出土の「鉤状武器」の復元と再検討-』 p.6.
  2. ^ 池上俊一 『図説 騎士の世界』 河出書房新社 2012年 ISBN 978-4-309-76182-4 p.60.


「熊手」の続きの解説一覧

くまで

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 00:37 UTC 版)

名詞

くまで熊手

  1. 長い柄の先に熊の手のような先端を爪状に曲げた細い竹を扇形に何本もつけた道具落ち葉穀物などをかき集めるのに使う。
  2. 1.宝船大判小判千両箱、おかめの面、などを飾り付け酉の市売られるお金幸福などをかき集めるとされる縁起物
  3. 長い柄の先に熊の手のような鉄製の爪を数個けたもの水上においては舟や浮遊物などを引き寄せたり戦場においては敵を馬上から落としたり盾や引き倒したり、高所に登ったり、罪人捕らえたりする際にも使われ武具
  4. 比喩)欲の深いこと。その人欲張り

「くまで」の例文・使い方・用例・文例

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