あしかとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > あしかの意味・解説 

あしか【海驢/×葦鹿】

読み方:あしか

アシカ科海獣オットセイに似るが、やや大形体長約2メートル暗褐色太平洋分布近縁アザラシとは異なり陸上では四肢で体を支えて歩行する。うみおそ。うみうそ。みち。

食肉目アシカ科哺乳類総称。トド・オットセイなども含まれる

「海驢」に似た言葉

あしか

作者村上春樹

収載図書村上春樹全作品 19791989 5 短篇集 2
出版社講談社
刊行年月1991.1


足鹿

読み方
足鹿あしか

アシカ

(あしか から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/30 04:22 UTC 版)

アシカ亜科
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
亜目 : イヌ亜目 Caniformia
下目 : 鰭脚下目 Pinnipedia
: アシカ科 Otariidae
亜科 : アシカ亜科 Otariinae
学名
Otariinae
Gray1825
和名
アシカ
ウミオソ
英名
Sea lion

アシカ海驢葦鹿、Otariinae)は、鰭脚下目アシカ科に属する海生哺乳類である。ただし現状、その範囲は文脈により揺らぎがある。最も広義にはアシカ科の総称であるが、アシカ科には一般的にオットセイトドオタリアも含まれ、これ等(特にオットセイ)を別扱いとする場合もある。さらに狭義の意味で、アシカ属1属を意味することもある。

定義

アシカの定義には揺らぎがあり、狭義から順に次のようになる。

  • 歴史的な資料(たとえば日本後紀和漢三才図会)においてアシカ(あしか、海驢、葦鹿)に言及している場合、それはほぼ例外なくニホンアシカのことであり、これがこの言葉の原義ということになる。
  • アシカ科アシカ属の総称。ニホンアシカカリフォルニアアシカガラパゴスアシカの3種が属する。なお、アシカ属に1種か2種しか認めない説もあり、それらの説に則る場合は「アシカとはアシカ科の1種のことである」や「アシカとはニホンアシカとカリフォルニアアシカの2種の総称である」(カリフォルニアアシカにガラパゴスアシカを含んでいる)と表現されることもあるが、意味するところは同じである。
  • 和名に「〜アシカ」と付く種の総称。アシカ属に加え、オーストラリアアシカニュージーランドアシカを含む。ただし、分類学的なグループでも系統学的なグループでもない。
  • アシカ科アシカ亜科の総称。さらにオタリアトドを含む。英語の「シーライオン sea lion」はほぼこの意味である。ただし、アシカ亜科は単系統ではなく系統学的には否定されたグループであり[1]、「長い体毛を持たない」以外に顕著な共通点はない。
  • アシカ科の総称。さらにオットセイを含む。

セイウチアザラシはアシカ科にも含まれず別科である。そのため、「アシカとアザラシの違い」について語られるとき、アシカとはアシカ科のことである。いっぽう、「アシカとオットセイの違い」について語られるときは、アシカとはアシカ亜科か、(アシカ亜科とオットセイ亜科の違いとして語れることはほとんどないので)もっと狭くアシカ属のことである。

語源

北海道を除く日本本土近海に生息するアシカ類は、絶滅したと見られるニホンアシカのみであり、この語も本来はニホンアシカを指したものである。

「あしか」の語源は「葦鹿」で「(アシ)の生えているところにいるシカ」の意味であるという。古くは「海(あま)鹿」説もあったが、アクセントから否定されている。

奈良時代には「みち」と呼ばれていた。他に異名として「うみおそ(うみうそ)」「うみかぶろ」がある。うみおそは海にいるカワウソ、うみかぶろは海にいる禿の意である。

佐渡島ではこの「うみかぶろ」(海禿)の名で妖怪視されており、両津港近辺の海でよく人を騙したという伝承がある[2][3]

アシカショー

ショーを演じるカリフォルニアアシカ

アシカは水族館動物園でしばしばシーライオンショー(アシカショー)を演じる。アシカショーを演じるのは主にカリフォルニアアシカである。

そのほか、オットセイやオタリアもショーを演じるが、オットセイショー、オタリアショーとなっていることが多い。ただし、アシカショーとされることもある。

分類

アシカ科は7属16種に分かれ、ミナミオットセイ属とアシカ属以外は1属1種である(1属1種の属は省略)。その特徴からアシカ亜科の5属8種とオットセイ亜科(オットセイ)の2属8種に大きく分けられるが、いずれも系統に基づくグループではなく、単系統ではない。アシカ属は生息地により3種に分かれるが、これらを単一種 Zalophus californianus (カリフォルニアアシカ、または単にアシカ)の亜種とすることもある。

アシカは海生哺乳類に属し、岩礁海岸や砂浜で一夫多妻のハレムをつくって繁殖し、1産1子である[4]

その他

脚注

  1. ^ Wynen, L.P. et al. (2001) Phylogenetic relationships within the eared seals (Otariidae: Carnivora): implications for the historical biogeography of the family. Mol. Phylog. Evol. 21, 270–284
  2. ^ 大藤時彦他 著、民俗学研究所 編『綜合日本民俗語彙』 第1巻、柳田國男監修、平凡社、1955年、172頁。 NCID BN05729787 
  3. ^ 多田克己. “カワウソ”. 妖怪新天地 河童と山童について. 妖怪愛好会隠れ里村上健司主催). 2007年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月30日閲覧。(ポップアップ注意)
  4. ^ アシカとは”. コトバンク. 2019年5月9日閲覧。
  5. ^ 鳥インフルでアシカ各地で死ぬ アルゼンチン”. AFP (2023年8月30日). 2023年8月30日閲覧。

あしか

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:14 UTC 版)

ぷよぷよ!!クエストの登場人物」の記事における「あしか」の解説

鹿の角生えているアシカボール使った大道芸が得意。サービス精神旺盛見ている人が驚いた喜んだりするのが大好き。人の笑顔奪おうとする者には、頭の角で容赦なく攻撃する

※この「あしか」の解説は、「ぷよぷよ!!クエストの登場人物」の解説の一部です。
「あしか」を含む「ぷよぷよ!!クエストの登場人物」の記事については、「ぷよぷよ!!クエストの登場人物」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「あしか」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

あしか

出典:『Wiktionary』 (2021/07/25 12:14 UTC 版)

名詞

あしか海獺海驢海馬葦鹿

  1. 鰭脚類アシカ科属す哺乳動物

関連語

翻訳


「あしか」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「あしか」の関連用語

あしかのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



あしかのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
EDRDGEDRDG
This page uses the JMnedict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアシカ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのぷよぷよ!!クエストの登場人物 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのあしか (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS