「感性の歴史家」とは? わかりやすく解説

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「感性の歴史家」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 01:55 UTC 版)

アラン・コルバン」の記事における「「感性の歴史家」」の解説

『においの歴史』『音の風景』といった五感テーマとする著作多く世に問い日本では感性歴史学」を打ち立てた歴史家として知られるコルバンだが、彼が心性史路線歩み始めたのは博士論文執筆に際してのことである。 1960年代の頭、コルバン博士論文準備する当たって、エルネスト・ラブルースの意向受けてリムーザン対象地域割り当てられた。当時全体史」を志向していたラブルースは、自身弟子達を下請けとしてフランス各地域割り振って研究を行わせたのである。ところがリムーザン文書知識も不十分であり、「景況(コンジョンクチュール)」の中長期的なリズム分析するためのデータ欠いていた。さらにリムーザンにおいて主要な経済収入漁撈狩猟採集加え、豚や家禽の飼育に依っていた。この地域はラブルースのモデル適用するのに不向きだ判断した彼は、次第家族構成識字教育信仰共同体内における人間関係といった文化史的な側面へと関心シフトしていく。 こうして経済史のみならず社会史文化史にも目を向けたコルバン博士論文は、1975年に『19世紀リムーザン地方における伝統近代性』として刊行された。以来、彼は先述五感テーマとする心性史著作や、『記録を残さなかった男の歴史』といった史料批判の手法を問い直す著作発表し続けている。

※この「「感性の歴史家」」の解説は、「アラン・コルバン」の解説の一部です。
「「感性の歴史家」」を含む「アラン・コルバン」の記事については、「アラン・コルバン」の概要を参照ください。

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