「ザ・ワールド・オブ・グレイホーク」フォリオ版(1980年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 10:11 UTC 版)
「グレイホーク」の記事における「「ザ・ワールド・オブ・グレイホーク」フォリオ版(1980年)」の解説
1975年に、ガイギャックスとクンツは「サプリメント1:グレイホーク」と呼ばれる小冊子を出版した。これは「フォリオ」と呼ばれる2つ折り本であり、グレイホーク・キャンペーンでの彼らのプレイ経験に基づいた、ダンジョンズ&ドラゴンズの拡張ルール集であった。これにはグレイホーク・ダンジョンで開発された新たな呪文とキャラクター・クラスを詳述していたが、グレイホーク・キャンペーン世界に関する情報は記載されていなかった。グレイホークに対する参照は、「巨大な石の顔、グレイホークの謎」という題のダンジョンの回廊に大きな石製の頭が置かれているイラストと、ダンジョンの2層目に存在する、蛇を数限りなく噴出する噴水に関する言及のたった2つだけであった。2004年に出版された「30イヤーズ・オブ・アドベンチャー:ア・セレブレーション・オブ・ダンジョンズ&ドラゴンズ(英語版)」では、ガイギャックスのグレイホーク・キャンペーンに関する詳細はその小冊子で1975年に公表されたが、ガイギャックスは、ダンジョンズ&ドラゴンズの新たなプレイヤー達は他の誰かが作ったものより彼ら自身で創造した世界を使いたいであろう、と信じていたため、1975年頃はまだグレイホーク世界の詳細を出版する気はなかった、と示唆した。さらに、彼は自分のプレイヤー達のために既に作成していた全ての資料を出版することを望まなかった。彼はそれに費やした何千時間ものかなりの投資を取り返すことはできそうもない、そして彼の秘密が自分のプレイヤー達に明らかになってしまうため、その後彼は彼らのために新たな世界の創造を強いられるであろう、と考えていた。 1978年の「AD&Dプレイヤーズハンドブック」の発売と共に、多くのプレイヤー達が「テンサーズ・フローティング・ディスク」、「ビグビーズ・クラッシング・ハンド」、「モルデンカイネンズ・ディスジャンクション」のような、魔法の呪文とグレイホークのキャラクター達との関係に興味をそそられた。「AD&Dダンジョンマスターズガイド」、同じくグレイホーク城のダンジョンに関する参考書が作成され、翌年に発売された。プレイヤーの好奇心は、1976年から1979年の間に出版された、グレイホークを背景設定とする10冊のモジュールによって更にかき立てられた。ドラゴン誌におけるガイギャックスの連載コラムのいくつかが、同じく彼のホーム・キャンペーンの詳細と、彼の世界に住まうキャラクター達について言及した。ガイギャックスは、プレイヤー達が彼らのキャンペーン世界としてグレイホークを使用したがっていることを知り、驚いた。
※この「「ザ・ワールド・オブ・グレイホーク」フォリオ版(1980年)」の解説は、「グレイホーク」の解説の一部です。
「「ザ・ワールド・オブ・グレイホーク」フォリオ版(1980年)」を含む「グレイホーク」の記事については、「グレイホーク」の概要を参照ください。
- 「ザ・ワールド・オブ・グレイホーク」フォリオ版のページへのリンク