《水痘》の正しい読み方
「水痘」の正しい読み方
「水痘」は「すいとう」と読む。「水痘」の意味解説
「水痘」は俗に水ぼうそうとも呼ばれる、水痘帯状疱疹ウイルスが原因の感染症である。発症すると全身に豆粒ほどの大きさを持つ紅色の発疹が生じる。急性の伝染性疾患であり、感染力が非常に強い。患部への接触感染以外に空気感染も引き起こすことから、どのような場所でも感染のおそれがある。年齢を問わず感染するが、特に生後半年から4歳ほどの幼児が感染しやすいとされている。水痘は一度かかると免疫ができて二度とかからないと言われているが、体質によっては再発症する可能性は否定できない。また、症状が治まっても体内にウイルスが潜伏しているため、疲労やストレス、病気などの理由で免疫力が低下すると再発症することがある。水痘は発疹が生じてから一週間ほどで症状が治まるとされているが個人差が大きく、必ずしもすべての人が短期間で治癒するとは限らない。また、発疹が破れて内部の膿が漏れるとその周囲に新たな発疹が発生する。発疹が生じた部分は強いかゆみを感じるため、小さい子供が発疹を力任せにかきむしって症状が悪化するケースも少なくない。水痘は成人になってから感染すると脳炎や肺炎などの危険な合併症を引き起こす可能性がある。
なぜ「水痘」と読むのか・理由
「水痘」を「すいとう」と表記するのは表皮に出る症状から来ている。「痘」は「病」と「豆」を組み合わせた文字で、体に豆のような形状の発疹が生じる病気を意味している。「水痘」の「水」は発疹の内部に溜まった膿、あるいは高熱の際に生じる汗を意味している。そして、「水」「痘」ともに音読みをして「すいとう」と読む。「水痘」の類語・用例・例文
「水痘」の類語として「水疱瘡」「風痘」「吹き出物」などがあり、それぞれ「みずぼうそう」「ふうとう」「ふきでもの」と読む。「水疱瘡」は水痘の俗称であり、一般的な表現として知られている。「風痘」も水痘の別称で、風が吹くだけで他の人にうつるほどの強い感染力が名前の由来だ。「吹き出物」は表皮に生じるできものを意味する言葉で、主にニキビのことである。水痘とはまったくの別物だが、吹き出物の形状によっては水痘の症状で生じる発疹と誤解されることも少なくない。それぞれの例文には「水痘は子供のうちにかかっておけば免疫ができる」「水疱瘡をかきむしった傷が今も残っている」「風痘は他人にうつりやすい」「顔の目立つ部分に吹き出物が生じた」がある。「水痘」の英語用例・例文
「水痘」の英語表記は「chickenpox」である。直訳すると「鶏の痘症」だが、これは発疹に覆われた体が羽をむしり取った鶏のぶつぶつした表皮に似ているためだ。医学用語では「varicella」という語が使われている。例文としては「水痘に感染した」が「infected with chickenpox」、「水痘ワクチンを打つ」は「hit the varicella vaccine」になる。- 《水痘》の正しい読み方のページへのリンク