Text Encoding Initiative 日本での取り組み

Text Encoding Initiative

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/01 03:57 UTC 版)

日本での取り組み

日本はその第1回準備会議から参加者を派遣し、ガイドラインの第2版である TEI P2 段階まで関与をつづけてきたが、それ以降は個人的関与にとどまり、TEI について知る人文社会系研究者は現在も少ない[11]

しかし現在の最新版である TEI P5 では「gaiji」と名付けられた外字を扱うためのモジュールも用意されるなど、東洋の文献への適用も現実的なものになりつつある[1]ことに加え、2016年には TEI コンソーシアムに日本語資料に対応するための環境を整備する分科会である東アジア/日本語分科会 East Asian/Japanese Special Interest Group が作られる[6]など、日本においても TEI の活用に取り組む機運が高まりつつある。2018年9月には、欧米以外では初めての開催となる、東京での TEI カンファレンスが開催された[12]

参考文献

  • 京都大学人文科学研究所・共同研究班「人文学研究資料にとってのWebの可能性を再探する」編; 永崎研宣著 『日本の文化をデジタル世界に伝える』 樹村房、2019年。ISBN 4883673278
  • ルー・バーナード, キャサリン・オブライエン・オキーフ, ジョン・アンスワース編; 明星聖子, 神崎正英監訳 『人文学と電子編集』 慶應義塾大学出版会、2011年。ISBN 4766417747

関連項目

外部リンク




  1. ^ a b c d TEIとoXygenの初歩”. Digital Humanities notes in Japan. 永崎研宣. 2018年5月1日閲覧。
  2. ^ 永崎研宣、2017、「デジタル文化資料の国際化に向けて:IIIFとTEI」 (pdf) 、『情報の科学と技術』67巻2号、情報科学技術協会、doi:10.18919/jkg.67.2_61 pp. 61-66
  3. ^ デジタル・ヒューマニティーズ(デジタル人文学、人文情報学、etc...)がよくわからない人のために”. digitalnagasakiのブログ. 永崎研宣 (2014年11月19日). 2018年10月5日閲覧。
  4. ^ 写本や貴重書等の書誌情報の書き方について(TEI/XMLのご紹介)”. digitalnagasakiのブログ. 永崎研宣 (2017年5月24日). 2018年10月5日閲覧。
  5. ^ a b c 「デジタルアーカイブ」で全文テキストデータをうまく継承していくには”. digitalnagasakiのブログ. 永崎研宣 (2017年7月31日). 2018年5月1日閲覧。
  6. ^ a b 「デジタルアーカイブ」におけるテクスト資料の構造化・マークアップの国際デファクト標準、TEIガイドラインを作っているTEI協会に日本語資料を扱う分科会ができました”. digitalnagasakiのブログ. 永崎研宣 (2016年6月30日). 2018年5月1日閲覧。
  7. ^ デジタルアーカイブにおけるテクスト資料の扱い: oXygenで日本語解説付きTEIガイドラインを利用する”. digitalnagasakiのブログ . 永崎研宣 (2017年8月26日). 2018年5月1日閲覧。
  8. ^ a b TEIへの取り組み方”. digitalnagasakiのブログ . 永崎研宣 (2017年7月31日). 2018年5月1日閲覧。
  9. ^ Writing ODD specifications”. Getting Started with P5 ODDs . TEI Consortium (2013年12月8日). 2018年5月1日閲覧。
  10. ^ TEI: History”. TEI Consortium (2014年11月19日). 2018年5月1日閲覧。
  11. ^ TEIはなぜ日本で知られなかった、知られていないか、知られるようになるか”. 国際セミナー TEI Day in Kyoto 2006: アブストラクト集 . 土屋俊. 2018年5月1日閲覧。
  12. ^ TEI Conference & Members' Meeting 2018 in Tokyo”. TEI2018. 2018年5月1日閲覧。


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