RFB ファントレーナー 概要

RFB ファントレーナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/28 01:21 UTC 版)

概要

前方から見たファントレーナー 400

エンジンはターボシャフトエンジンを搭載しているが、排気による推進力は用いずに軸出力でファンを駆動して推進力を得ている。この方式の採用により、操縦特性は戦闘機の主流であるターボファンエンジンに近いものの出力が小さいことから速度は遅く、訓練生にも扱いやすい機体となった。

試作機が初飛行したのは1977年10月27日であり、1982年8月にはタイ王国空軍はRFBと47機(31機のモデル400と16機のモデル600)の購入の契約をした。最初の2機はドイツで製造され、残りはRFBから出荷されたキットをタイ国内で組み立てた。初期運用の後、タイ王国空軍はグラスファイバー製の主翼を国内で製造したアルミニウム製に交換することにした[1]

既に退役済みであるが、2010年からFanJet Aviationが関連事業を引き継いでおり、名称を『ファンジェット』に変更し軍用だけでなく民間向けにも売り込みを図っている。

このほかに実用機にダクテッドファンが採用された例としてはエジレイ オプティカがある。

派生型

  • AWI-2
最初の試作機
  • ATI-2
2番目の試作機
  • ファントレーナー 400
ATI-2から胴体を延長し主翼をアルミニウム製に変更。
エンジンはAllison 250-C20Bを搭載。
  • ファントレーナー 600
エンジンをAllison 250-C30に換装した改良モデル。
ファントジェット 600に名称を変更。
  • ファントレーナー 800/1000/1200/1500
アップグレードモデル
アメリカ空軍アメリカ海軍統合基本航空機訓練システム計画に応じるために、ロックウェル・インターナショナルがファントレーナーの機体を利用した基本練習機。ピラタス PC-9 Mk.IIを基にしたビーチクラフトT-6テキサンIIに敗れ落選した。

導入国

ファントレーナー 400(タイ王立空軍博物館)

退役済み。

退役機はドンムアン空港やタイ王立空軍博物館に展示されている。

  1. ^ Aircraft Production in Thailand from Aeroflight
  2. ^ Rendall, David (1995). Jane's Aircraft Recognition Guide. Glasgow, UK: HarperCollinsPublishers. pp. 505. ISBN 0-00-4709802 


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