Grundzüge der Mengenlehre
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ハウスドルフの代表的な著作とされ、1914年に初版、1927年に第2版、1935年に第3版が刊行されたが、第2版では内容が全面的に改訂された上に書名も Mengenlehre と変更されており、第2版以降は実質的に別の著作であるとされることもある[1]。第3版は1957年に Set Theory の題で英語に翻訳された[4]。初版では集合論における既知の結果の体系的な取り扱いに加え、当時まだ集合論の一部分であると考えられていた位相空間論(第7–9章)や測度論(第10章)に関する内容を含んでおり、例えば、近傍系の公理による位相の公理化はこの本で初めて提示された[1]ものであり、位相空間の語の初出もこの本であるとされる[2]。このような集合論に基づく公理的な方法の提示は、後のブルバキ的な20世紀の現代数学への移行に大きな影響を与えたとされる[1]。また、第2版は記述集合論における最初のモノグラフとしての一面も持つ[1]。
注釈
出典
- ^ a b c d e エルハルト・ショルツ 著、久我健一 訳「フェリックス・ハウスドルフ」、ティモシー・ガワーズ; ジューン・バロウ=グリーン; イムレ・リーダー 編『プリンストン数学大全』砂田利一、石井仁司、平田典子、二木昭人、森真 監訳、朝倉書店、2015年11月20日、887–888頁。ISBN 978-4-254-11143-9。
- ^ a b "ハウスドルフ". ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンクより2024年3月10日閲覧。
- ^ 小松 醇郎. "ハウスドルフ". 改訂新版 世界大百科事典. コトバンクより2024年3月10日閲覧。
- ^ “Set Theory”. AMS Bookstore. 2024年3月13日閲覧。
- 1 Grundzüge der Mengenlehreとは
- 2 Grundzüge der Mengenlehreの概要
- 3 脚注
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