Fallout 3 地域・町・主要施設

Fallout 3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/14 13:11 UTC 版)

地域・町・主要施設

キャピタル・ウェイストランド(Capital Wasteland)
かつてワシントンDCと呼ばれた場所。200年前に起こった核戦争のために荒廃しきっており、様々なところで放射能汚染の被害が残っている。かつての議事堂周辺は大量の瓦礫で埋め尽くされているが、それ以外の場所は荒れ果てた荒野になっており、ところどころに町や小さな集落が点在している。核戦争以前のものがそのまま原型を留め残っていることもあるが、ほとんどの場合は使い物にならなくなっている。
モール地区(Mall Area)
元ワシントンD.C.の中心部。国立図書館や公民館、議事堂などが残っている。
建造物が多かったせいか特に損壊がひどく、倒壊したビルの瓦礫によりいたるところでエリアが分断されており、地下鉄のメトロを通って移動することになる。事実上の「陸の孤島」状態である。
スーパーミュータントが多く出没し、さらには複数の勢力がエリアの占拠を図り駐在しているため、装備の揃わないうちに近づくのは大変危険である。
メガトン(Megaton)
『Vault101』から最も近く、大半のプレイヤーが最初に訪れるであろう街。街の中心部には不発核弾頭が鎮座しており、それが名前の由来となっている(TNT換算参照)。
核爆弾を信仰の対象としている「アトム・チルドレン教会」の信者と他所から流れてきた者が住人の大部分であり、住民の中にはVaultに入ることが出来れば、という淡い希望を抱いて来た者もいる。
生活水準は低いが周囲に脅威となりうる勢力や生物がいないため安全性は最も高い(核の不発弾があるために外敵が近寄ってこないという説もある)。雑貨屋、食堂、診療所と生活するうえで最低限必要な施設があり、自宅も手に入れることが出来る。
リベットシティ(Rivet City)
航空母艦を改造してつくられた科学者達の街。海上に在り、タラップで地上と街とを行き来する。技術、安全性、警備レベル共に高いが、密閉された居住空間で老朽化も進んでいるため、下層階を中心に錆や塵による害が出始めている。最南東に位置しているが、川を泳いで下っていく事ですぐに辿り着く事が可能である。
アンダーワールド(Under World)
ワシントンD.C.の歴史博物館内につくられたグール達の街。建物、ひいてはD.C.周辺にスーパーミュータントが多数徘徊しているため、グールにとっては外敵の来ない安全な場所となっている。住民からは精神的な余裕が感じられ、それなりに清潔感と設備も整っている。
テンペニータワー(Tenpenny Tower)
大戦後も原型を止めていた高層ホテルを、イギリスからの移民アリステア・テンペニーが大金を使い改修したもの。
設備の整った巨大マンションと言って差し支えなく、住民達はそれぞれ家賃を払って暮らしている。Vault以外では唯一、水道水が全く汚染されていない場所でもある。
テンペニー自身がグールを嫌っているため金を持っていてもグールは入居させておらず、それ故に地下鉄の廃墟に住むグールの一団から執着されており、警戒する日々が続いている。メガトンを爆破することでこちらに家を持つ事が出来るが、日本語版では爆破クエストを始めるためのキャラクターが削除されているため住む事は出来ない(海外版ディスクを差し替えて使用することでクエストの遂行は可能)。
カンタベリー・コモンズ(Canterbury Commons)
キャラバンを組織した商人達の拠点。目立った設備は無いが、ここに投資することでウェイストランドを巡るキャラバン達の売り物が良くなる。無料の宿(寝床)があり主人公に対しても比較的寛容だが、危険地帯で補給の難しいウェイストランド北部にあるため、安全性は高くない。
パラダイス・フォールズ(Paradise Falls)
人身売買で利益を上げる奴隷商人と、それを統括する組織の拠点。爆弾付きの首輪で奴隷を管理しており、逃げ出そうと試みる者は殺害される。
奴隷商人たちもレイダーの類いではあるが、単純に利益だけを求めているようであり、知性的で話せる人物も多いのが特徴。しかし足抜け料を払わずに辞めたり、首輪を紛失したりすると容赦ない制裁が下り、構成は現代でいうヤクザと、それに伴うアジトに近い。
一応各種施設が揃っており、行動次第で敵対関係にも共生関係にもなる。
Vault
Vault-Tec社が設計、建造した地下核シェルターの総称。Vaultとは金庫室あるいは地下倉庫・墓所の意味。ワシントンDCだけでなくアメリカの主要都市にいくつものVaultが存在する。民間人の避難用として宣伝されているが実は軍事利用、人体実験目的による研究施設としての側面を持ち、Vaultナンバー別に固有の研究が密かに行われている。キャピタル・ウェイストランドに点在するVaultには侵入することが出来るが、そのほとんどが荒れ果てた無人状態かクリーチャーによって占拠されている。なお、今作に登場した「Vault」における試み(実験)は、結果的に全て失敗したことになる。
Vault76
『ブラザーフッド』の基地にある検索マシンには場所が表示されているものの、ゲーム中には存在しない。検索マシンによると、収容人数は500人規模で「支配」を目的に建設されたといわれている。『Fallout 76』に登場するウェストバージニア州にあるVaultであり、核戦争からちょうど25年後の2102年10月23日に強制的に放棄された。優秀な人物を集めたVaultであり、「アメリカの再建」が目的であったと判明した。
Vault77
研究の目的は不明だが「1人の男と箱いっぱいの人形」だけが存在したVault。ゲーム中には存在しない『Vault』で、公式サイトの漫画の中にのみ登場する。核戦争直後の話なので男は既に死亡しているものと思われるが、『パラダイス・フォールズ』の奴隷商人用宿舎には『Vault77』のジャンプスーツが「焼却せよ」のメモ書きと一緒に残されている。
Vault87
FEVウイルスを用いた人体実験が行われていたVault。スーパーミュータント化した被験者が暴走して壊滅し、文字通りスーパーミュータントの巣窟および発生源となった。グレートウォー(大戦)の際に核の直撃地点となったため、未だに地表周辺は凄まじい濃度の放射線によって汚染されており、内部の様子は不明である。
Vault92
表向きは芸術家や音楽家などを中心に収容した、文化の維持が目的の施設とされていたが、実際は人を狂わせる効果を持つ催眠音波が人間に与える影響を研究することを目的としていた。しかし、実験内容が住民側に知られたことで住民側と管理側の間で内乱が勃発、壊滅状態に陥り放棄された。
内部は原子炉階層が浸水し、居住区にもミレルークが住み着いているが、本作の世界で現存するたった一梃のストラディバリウスが眠っている。
Vault101
「純粋」の維持を目的とした実験区。19年前とその前後で数度その扉を開けているが、その事実は隠蔽されている。
主人公が脱出した後は一種のパニック状態に陥り、外の世界と交流すべきと主張する革新派と、留まるべきだと主張する保守派で真っ二つに割れ、死傷者を出す内戦へと発展してしまう。
関連するクエストの結果によって存続、壊滅のいずれかの道に進むことになるが、存続の道を選んだとしても「純粋」の維持という目的のために種としての多様性が失われつつある結果、近い将来破滅を迎える運命にある。
Vault106
精神に変容をもたらす実験を目的とした施設。通路内から特殊な神経ガスが放出されており、幻覚と現実が交錯する。神経ガスの影響によって住民が狂い、Vaultとしての機能が破綻してしまっている。
Vault108
クローン技術の研究を目的とした施設。実験中、クローン達が『自分』以外の人間に対して凶暴化し、研究者達は惨殺された。内部は荒れ果てているがまだ施設そのものは生きており、生活できる環境が維持されているようではある。
Vault112
コンピュータシミュレーションの実験のために造られたVaultで、Vault-tec社の元研究員であるスタニスラウス・ブラウンが監督官を務め、他の居住者達とともに200年前から仮想空間「トランキル・レーン」内において生活している。他のVaultとは異なり、マップ上に表示されない。そのため、中に入るには別の場所から行く必要がある。
ピット(The Pitt)
DLC『The Pitt』を導入することで追加される新エリア。かつてピッツバーグと呼ばれた場所。
ゲーム本編でも僅かに語られている大規模かつ劣悪な重工業地帯である。住人は重労働を強いられる奴隷達とそれを支配するピット・レイダーで構成されており、働かされる者と管理する者で完全に二分している。
200年前の核戦争では大規模な被害を免れ、コンビナートや鉄工所など物理的には姿形を保っているものの、街全体に充満する濃密な放射線によって住人達は深刻な被害を受け続けている。30年前には完全な無法地帯であったこの地へ『ブラザーフッド・オブ・スティール』が武力介入を行っており、当時と比べて若干ではあるが街の治安は向上している。
管理者側であるピット・レイダーたちですら物資に困窮する過酷な環境に加え、放射能の影響と思われる一種の「病」が蔓延しており、これに罹患した者は徐々に正気を失っていき、最終的にはトロッグと呼ばれる異形のクリーチャーへと変異してしまう。
アダムズ空軍基地(Adams Air Force Base)
DLC『Broken Steel』を導入することで追加される新エリア。モデルはアンドルーズ空軍基地
『エンクレイヴ』が占拠している最終軍事拠点のひとつ。駐屯地と言っても過言ではない規模の巨大施設であり、滑走路に鎮座する超巨大陸上空母を中心に多数の兵器と部隊が駐留している。
ポイントルックアウト(Point Lookout)
DLC『Point Lookout』を導入することで追加される新エリア。メリーランド州に実在する、ポイントルックアウト州立公園の成れの果てである湿地帯。汎用MAPの四分の一ほどの広さが有り、エリアというよりは自由に行動できる新たなフィールドである。
ピットと同様に核戦争の直接的な被害は免れているが、充満した放射線と土地のいたる箇所から噴出するメタンガスによって生態系が大きく変化し、グールともスーパーミュータントとも違う歪な外見の人種が極めて原始的な宗教観念の下で粛々と生活している。
戦前の様々な遺品が土地のいたる所に埋まっており、それらを目当てに訪れる者もいるという。しかし「現在の住民」は基本的に余所者を嫌っており、場合によっては強い排斥活動を行う。
マザーシップゼータ(Mothership Zeta)
DLC『Mothership Zeta』の舞台となる新エリア。大気圏外に浮遊するエイリアンの母艦である。
確認される生存者の風貌から最低でも16世紀頃から人間を拉致している。
拉致された人間はほとんどの場合冷凍保存され、実験用の動物と同じような扱いを受けるか、人体改造を受け生物兵器にされる。ある種のボーナスステージであるためか、世界観の具体的な説明などは無い。

  1. ^ 追加コンテンツパックの仕様
  2. ^ 日本語字幕へのローカライズ化はMODファイルのみ(公式サポート対象外)
  3. ^ http://us.download.nvidia.com/Windows/373.06/373.06-win10-win8-win7-desktop-release-notes.pdf
  4. ^ Fallout 3: Game of the Year - Update 1.7.0.4 - Steam| https://store.steampowered.com/news/app/22370/view/2993196769824312887
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  19. ^ Barlow, Anthony (2008年10月29日). “IGN Fallout 3 Review–There’s Been Some Changes”. The PlayStation Network. 2009年11月18日閲覧。
  20. ^ Stevens, Nathaniel (2009年10月27日). “Fallout 3: Game of the Year Edition”. Digital Chumps. 2009年11月18日閲覧。
  21. ^ Review: Fallout 3 Game of the Year Edition”. Spawn Kill (2009年11月2日). 2009年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月18日閲覧。
  22. ^ Fallout 3 Game of the Year Edition Review”. IGN (2009年10月15日). 2009年11月18日閲覧。






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