ETVロケット ETV-IIロケット

ETVロケット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/08 16:10 UTC 版)

ETV-IIロケット

H-Iロケットの構成が決定される以前に液体水素/液体酸素エンジンLE-5の性能や、国産化した慣性誘導装置による誘導制御性能など、H-Iロケット第2段システムの飛翔性能確認を目的として構想されていたのがETV-IIロケットである[6][7]。H-0ロケットという名称が用いられたこともあった[8]。第1段としてN-IIロケットの第1段をそのまま用いる計画であり、後の2段式H-Iロケットと同様の構成をもつ。1984年冬季の打ち上げを予定していたが、H-Iロケット(H-IAロケット)の構成が正式に決定したことから同計画に統合された。

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外部リンク


  1. ^ 竹中幸彦「N-Iロケット開発の歩み」『日本航空宇宙学会誌』第32巻第362号、日本航空宇宙学会、1984年3月、 pp.127-141、 ISSN 0021-46632010年7月14日閲覧。
  2. ^ 詳しくはL-4Sロケットを参照。なお、ETVロケットと同時期に開発されたM-3Cロケットには第2段にTVC誘導制御装置が搭載されている。
  3. ^ 宇宙開発事業団技術報告 TR-3 「試験用ロケットの遷移時制御について」 - 田畑浄治, 安西孝男, 後藤壮輔, 太田久夫 / 1976年3月
  4. ^ 宇宙開発事業団技術報告 TR-6 「Nロケット第2段エンジン(LE-3)の開発」 - 荒卓哉, 加山昭, 伝田幸雄, 藤田敏彦, 森雅裕, 長島隆一 / 1976年12月
  5. ^ 倉谷健治、秋葉鐐二郎、高野雅弘「M-3Cのロケットモータ」『東京大学宇宙航空研究所報告』第14巻第1号、宇宙航空研究開発機構、1978年2月、 85-115頁、 NAID 110000197309
  6. ^ 十亀英司「宇宙開発におけるLH2研究の現状と将来」『低温工学』第15巻第2号、低温工学協会、1980年5月、 pp.84-96、 ISSN 0389-24412010年7月14日閲覧。
  7. ^ 山口弘一「実利用分野における日本の衛星計画」『計測と制御』第19巻第6号、計測自動制御学会、1980年6月、 pp.564-570、 ISSN 0453-46622010年9月14日閲覧。
  8. ^ 宇宙研究グループ・角田支所「Hロケットのシステム・スタディ」『航空宇宙技術研究所資料』第403巻、宇宙航空研究開発機構、1980年1月、 1-174頁、 NAID 110006261110


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