DL表記法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/29 03:34 UTC 版)
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立体異性体の立体配置を明示する方法には、CIP順位則によるRS表示法が広く用いられている。
しかし、生体由来の糖やアミノ酸のようなキラルな分子については、光学異性体の表示法であるd-,l-(それぞれ dextro-rotatory=右旋性(+)、levo-rotatory=左旋性(−))のような表記のほうが立体配置をイメージしやすいという場合もある。
そのため、d-グリセルアルデヒド の立体配置を基準として、この立体配置を崩さずにできる化合物をD-体とし、その鏡像異性体をL-体と表記するのが、D/L表記法である。
ここで注意すべき点は、この大文字で書かれるD-,L-の分類は旋光性による定義ではないため、旋光性をあらわす小文字のd-,l-とは一致するとは限らないことである。化合物によっては、d-体(右旋性)がL-体である場合もあれば、l-体(左旋性)がD-体である場合もある。
- ^ a b “Nomenclature and Symbolism for Amino Acids and Peptides”, European Journal of Biochemistry (Wiley Online Library) 138: 9-37, (1984) 2022年2月23日閲覧。(3AA-3.1節、3AA-3.5節を参照)
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