高坂駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/11 05:04 UTC 版)
高坂構外側線(廃線)
高坂構外側線 | |||||||||||||||||||||||||
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撤去前の高坂構外側線の橋梁(葛袋3号橋) | |||||||||||||||||||||||||
路線総延長 | 5.5 km | ||||||||||||||||||||||||
軌間 | 1067 mm | ||||||||||||||||||||||||
停車場・施設・接続路線(廃止当時) | |||||||||||||||||||||||||
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東松山市神戸地区で採掘される粘土の運搬を主目的としたセメント原料運搬専用路線で、1955年(昭和30年)10月に採掘場の所有者である日本セメント(現・太平洋セメント)によって「日本セメント(株)東松山専用鉄道」として開通した。その後は東松山鉱業所で採掘事業を行うグループ会社の秩父鉱業に移管され「秩父鉱業(株)東松山鉱業所専用線」となるが、採掘量の減少などからダンプカーでの輸送に切り替えられたため、1984年(昭和59年)7月31日に廃止された。区間は高坂駅 - 葛袋駅 - 高本駅で5.5kmの距離があり、採掘所は葛袋と高本の2か所にあったため中間に葛袋駅が設けられており、葛袋駅跡は当時の東松山市大字葛袋に所在し、これは現在のばんどう山第2公園(東松山市坂東山13)付近で、しまむら商品センターと佐川急便の間にある道に向かってカーブしながら留置線が設置されていた。高本駅跡は清澄ゴルフ倶楽部私有地内のコース管理課(東松山市大字神戸1723)の建物付近でその先にある池の向こうまで線路が延びていた。
路線の管理は全て東武鉄道が行っており、路線名は「東武鉄道高坂構外側線」[21](通称:東武鉄道高本線)である。開通当初は東武鉄道所属の蒸気機関車が使用されていたが、1959年(昭和34年)の東上線無煙化に合わせて全線電化され、電気機関車によって運行されていた。貨車は日本セメント時代は東武鉄道に車籍を有し東上線常備車となっていた日本セメント私有のホッパ車(ヲキ1形)が使用されていたが、秩父鉱業になると東武鉄道所有の無蓋車(トキ1形)が使用され、最盛期には1日6往復運行されていた。
高本駅周辺の採掘所は1980年代に閉鎖され、1993年(平成5年)に太平洋セメント系列の「清澄ゴルフ倶楽部」としてオープンした。葛袋駅周辺の採掘所は近年までダンプカーによる輸送が行われていたがセメント用粘土原料の使用量減退から2008年(平成20年)に閉鎖され[22]、跡地は「東松山葛袋産業団地」として開発された。廃線跡として関越自動車道を跨ぐ専用線の橋(葛袋3号橋)などが残っていたが、葛袋3号橋は2013年(平成25年)6月に撤去された[23]。
高坂駅構内にも当時、西側に3本の留置線が存在しており東上線と高坂構外側線の行き来する貨物列車の操車が行われていたが、駅舎改築時に構内の配線が大幅に変更されたため、現在の配線に当時の面影はほとんど残っていない。
廃線跡は太平洋セメントから東松山市に寄贈された。東松山市では2016年9月に廃線跡を遊歩道「まなびのみち」として2年がかりで整備する計画を立てている[24]。2017年4月5日、高坂駅側の約3.1 km(化石と自然の体験館まで)が開通した[25]。
なお、廃線跡に並行して鳩山町営路線バス(高坂駅 - 上熊井 - 越生駅)が運行されている。
- ^ 『新たな広告媒体として「副駅名称」を導入します! 〜第1弾は東上線の3駅で開始します〜』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2016年1月26日。 オリジナルの2016年5月18日時点におけるアーカイブ 。2020年3月19日閲覧。
- ^ 『東武練馬(大東文化大学前)駅・高坂(大東文化大学東松山キャンパス前)駅、西台(大東文化大学前)駅へ 副駅名掲出開始』(プレスリリース)大東文化大学、2016年1月27日。 オリジナルの2020年10月30日時点におけるアーカイブ 。2020年10月30日閲覧。
- ^ 『東上線・越生線・東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線・鬼怒川線において 2023年3月18日(土)ダイヤ改正を実施します 〜東上線から、東海道新幹線 新横浜駅へダイレクトアクセスが可能に〜』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2022年12月16日。 オリジナルの2022年12月16日時点におけるアーカイブ 。2022年12月17日閲覧。
- ^ “高坂駅 構内マップ”. 東武鉄道. 2023年6月4日閲覧。
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- ^ “地球観測センター「宇宙の日ふれあい月間」一般公開のお知らせ | ファン!ファン!JAXA!”. 宇宙航空研究開発機構 (2013年9月6日). 2014年3月22日閲覧。
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- ^ “東松山(通常)|大東文化大学”. 大東文化大学. 2013年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月22日閲覧。
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- ^ “交通アクセス|キャンパスガイド|東京電機大学 理工学部”. 東京電機大学理工学部. 2014年3月22日閲覧。
- ^ “スクールバス高坂便乗り場変更について|大東文化大学”. 大東文化大学 (2014年3月18日). 2014年3月22日閲覧。
- ^ 編集長敬白:2013年06月03日ついに消える「葛袋3号橋」
- ^ 秩父鉱業株式会社会社概要
- ^ 関越自動車道 鶴ヶ島JCT〜東松山IC間夜間通行止め(2夜間)のお知らせ、別紙2 工事概要 (PDF) - 東日本高速道路、2013年5月9日
- ^ 太平洋セメントの廃線敷、緑の遊歩道&鉄道遺産に 埼玉(産経新聞 2016年9月15日 2016年9月21日閲覧)
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- ^ 埼玉県統計年鑑(令和元年)
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