響け! ユーフォニアム
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響け! ユーフォニアム | |
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ジャンル | 吹奏楽、青春 |
小説 | |
著者 | 武田綾乃 |
イラスト | アサダニッキ(表紙) |
出版社 | 宝島社 |
レーベル | 宝島社文庫 |
刊行期間 | 2013年12月5日 - 2019年6月22日 |
巻数 | 既刊10巻(長編7巻+短編集2巻+ガイドブック1巻) |
小説:響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ | |
著者 | 武田綾乃 |
イラスト | アサダニッキ(表紙) |
出版社 | 宝島社 |
レーベル | 宝島社文庫 |
刊行期間 | 2016年8月4日 - 9月6日 |
巻数 | 全2巻 |
小説:飛び立つ君の背を見上げる | |
著者 | 武田綾乃 |
イラスト | アサダニッキ(表紙) |
出版社 | 宝島社 |
レーベル | 単行本 宝島社文庫 |
発売日 | 2021年2月13日(単行本) 2023年8月4日(文庫) |
巻数 | 全1巻 |
漫画:響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ(第1期) 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏(第2期) 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機(第3期) | |
原作・原案など | 武田綾乃(原作) アサダニッキ(キャラクター原案) |
作画 | はみ |
出版社 | 宝島社 |
掲載サイト | このマンガがすごい!WEB |
レーベル | このマンガがすごい!comics |
発表期間 | 第1期:2014年11月 - 2015年10月 第2期:2016年1月 - 9月 第3期:2016年10月 - 2017年7月 |
巻数 | 第1期:全3巻 第2期:全2巻 第3期:全2巻 |
話数 | 第1期:全19話 第2期:全16話 第3期:全17話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 文学・漫画 |
展開
第1作『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』は、2012年のデビュー作『今日、きみと息をする。』に次ぐ武田の2作目となる作品で、2013年12月に刊行後[2]、2014年12月にコミカライズ、2015年4月にテレビアニメ化された[3][4]。
2015年3月より、続編となる『響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏』および『響け! ユーフォニアム 3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機』を続けて発刊[4]。同年6月には各登場人物のエピソードを書き下ろした短篇集『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話』が刊行された[4]。2014年10月18日から2015年3月15日にかけてウェブサイト上で連載された全10編のショートストーリー「北宇治吹部だより」から、最終回を除く9編に書き下ろし5編を加えた全14編の短編が収録されている[4][5]。2021年4月時点でシリーズ累計部数は170万部を記録している[6]。
2016年4月には、テレビシリーズ第1期を振り返る劇場版が公開[7]、同年10月からはテレビシリーズ第2期が放送された。また、2017年9月には、テレビシリーズ第2期を振り返る劇場版が公開[8]。
2016年8月・9月、本編の主人公・黄前久美子の友人である佐々木梓を主人公とした『響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ』(前編・後編)が刊行。2016年10月には短編小説2篇を収録したシリーズの公式ガイドブック『響け! ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌』が刊行された。
2017年8月・10月、2年生編『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』(前編・後編)が、2018年4月には短編集『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話』が刊行。
2018年4月21日、スピンオフ・完全新作にあたる長編アニメーション映画『リズと青い鳥』が全国公開[9]。また2019年4月19日には、完全新作映画『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』が公開された[10]。詳細は#映画を参照。
2019年4月・6月、3年生編『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章』(前編・後編)が刊行され完結。6年の歴史に幕を降ろした[11]。
2021年2月、シリーズの登場人物・中川夏紀を主人公としたスピンオフ『飛び立つ君の背を見上げる』が刊行。
概要
著者の武田の出身地である京都府宇治市を舞台に、吹奏楽へ青春を傾ける高校生たちの人間模様が描かれる[4]。練習熱心でなく成績も芳しくなかった架空の公立高校の吹奏楽部員たちが、受験や恋、仲間同士の衝突、親との確執など思春期特有の悩みを抱えつつ、若い新任顧問のもとで吹奏楽コンクールの全国大会出場を目指して奮闘するドラマが軽妙な筆致で展開される[4]。小中学生時代に吹奏楽部へ在籍していた武田は、部活動時代の友人たちや母校である嵯峨野高校の吹奏楽部を取材し、自身の実体験も織り混ぜながら本作の構成を練り上げた[4][12]。京阪宇治駅やあがた祭り、「大吉山」の通称で知られる仏徳山など、宇治市の名所や行事が作品の随所に登場する[4][12]。
第1巻発売後にアニメ化が決定。武田はアニメ1期制作中に2巻と3巻のプロットを作って制作側に送っていたため、これが1期アニメの脇役キャラクターに反映されている。逆に、短編集の男子部員やスピンオフ作『立華高校マーチングバンドへようこそ』の主人公はアニメの影響を強く受けて書いたという[13]。
注釈
出典
- ^ “STAFF/CAST”. TVアニメ『響け!ユーフォニアム2』公式サイト. 2015年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月12日閲覧。
- ^ 武田綾乃『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』宝島社、2013年12月5日。ISBN 978-4800217479。
- ^ “「響け! ユーフォニアム」コミカライズ1巻、TVアニメ開始間近の吹奏楽ドラマ”. コミックナタリー (2015年4月3日). 2015年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “宇治に光、吹奏楽部小説がヒット…同大4年武田さん作”. 読売新聞 (2015年5月27日). 2015年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月27日閲覧。
- ^ 武田綾乃『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話』宝島社、2015年、pp.3, 270。 “あらすじ・新刊情報”. 宝島社特設サイト「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」. 宝島社. 2015年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月25日閲覧。
- ^ 原作重版帯の表記より。
- ^ “『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』公式サイト” (2015年12月2日). 2015年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月2日閲覧。
- ^ “「響け!ユーフォニアム」劇場版第2弾が2017年9月30日公開&完全新作映画2本が2018年に公開されることが明らかに”. GIGAZINE. (2017年6月4日). オリジナルの2017年6月7日時点におけるアーカイブ。 2017年6月13日閲覧。
- ^ “山田尚子新作は「ユーフォ」スピンオフ 少女2人の最後の青春”. buzzfeed. (2017年12月15日). オリジナルの2017年12月17日時点におけるアーカイブ。 2017年12月16日閲覧。
- ^ “「劇場版 響け!ユーフォニアム 〜誓いのフィナーレ〜」の公開日が2019年4月19日に決定!新ビジュアル&特報解禁!前売券情報も公開に!”. PONYCANYON NEWS. (2018年9月28日). オリジナルの2018年12月1日時点におけるアーカイブ。 2018年12月1日閲覧。
- ^ “響け!ユーフォニアム:人気小説が完結 6年の歴史に幕 アニメ化も話題に”. MANTANWEB. (2019年6月24日) 2024年4月7日閲覧。
- ^ a b “宇治舞台に吹奏楽部の青春描く 同大生で作家の武田さん”. 京都新聞 (2014年1月6日). 2016年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月7日閲覧。
- ^ “「響け!ユーフォニアム」監督・石原立也×原作・武田綾乃対談(2/4)”. コミックナタリー (2016年12月5日). 2016年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月6日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアム 3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 前編”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 後編”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “飛び立つ君の背を見上げる”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “飛び立つ君の背を見上げる”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 宝島社. 2023年8月5日閲覧。
- ^ “北宇治吹部だより|響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜”. 宝島社. 2021年3月24日閲覧。
- ^ はみ『このマンガがすごい!comics 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』第1巻あとがき
- ^ “吹奏楽部の青春描く「響け! ユーフォニアム」はみ作画でマンガ化”. コミックナタリー (2014年12月3日). 2015年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月26日閲覧。
- ^ “響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ 1(漫画)”. 宝島社. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ 2(漫画)”. 宝島社. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ 3(漫画)”. 宝島社. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏 1(漫画)”. 宝島社. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏 2(漫画)”. 宝島社. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機 1(漫画)”. 宝島社. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機 2(漫画)”. 宝島社. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “【響け!ユーフォニアム】再放送情報一覧!2022年のスケジュールまとめ”. サブカルウォーカー. (2021年12月27日) 2022年9月17日閲覧。
- ^ “2期直前「響け!ユーフォニアム」を本日一挙放送、声優出演の特番も”. コミックナタリー (2015年10月2日). 2016年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月6日閲覧。
- ^ “劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~”. 映画ナタリー 2022年9月17日閲覧。
- ^ “『響け!ユーフォニアム』の劇場版舞台挨拶で、来年の完全新作映画情報が解禁!”. ニュースウォーカー (2017年9月30日). 2021年10月19日閲覧。
- ^ “京アニ最新作「リズと青い鳥」本予告公開 北宇治吹奏楽部、みぞれと希美の卒業が近づく”. アニメ!アニメ!. 2018年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月11日閲覧。
- ^ “『響け!ユーフォニアム』完全新作の映画2作品制作決定! 今秋公開の劇場版キービジュアル&特報解禁”. アニメイトタイムズ. (2017年6月4日). オリジナルの2017年6月7日時点におけるアーカイブ。 2017年6月13日閲覧。
- ^ “「響け!ユーフォニアム」久美子3年生編はTVシリーズ!2024年放送、来年に新作中編も”. コミックナタリー. (2022年6月4日) 2022年9月17日閲覧。
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