青山美智子 人物・来歴

青山美智子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 06:02 UTC 版)

人物・来歴

  • 幼少期は千葉県内の数ヶ所で暮らし、中学1年生の3学期に愛知県瀬戸市へ引っ越し同県内で大学卒業まで過ごす[5]。(そのため、母の実家がある埼玉県生まれだが「愛知県出身」としている[1]。)大学卒業後、ワーキング・ホリデーオーストラリアへ行き1年間過ごす。その後、ビジネスビザを取得しシドニーの日系新聞社で記者として2年勤務。25歳の4月に帰国して上京[4]。雑誌編集者を経て執筆活動に入る。現在、神奈川県横浜市在住。夫・息子と3人暮らし。
  • 2003年、「ママにハンド・クラップ!」で第28回パレットノベル大賞小学館)佳作[6]。2007年に第1回ショートストーリーなごやで佳作入選した「街灯りの向こうに」は、奥田瑛二中村優子主演で映像化、2009年ショートショートフィルムフェスティバルで上映された[7]。同作品は、2014年にNHK福井局主催の朗読イベント「東海・北陸文学紀行」でNHK名古屋放送局キャスター石垣真帆が朗読している[8]。2015年より学校や医療施設でアートセラピー講師の活動も行う[9]
  • 2017年8月、単行本『木曜日にはココアを』(宝島社)で小説家デビュー。同作品は、2017年12月に第1回未来屋小説大賞入賞[10]。収録作の第2章「きまじめな卵焼き」が2018年開成中学校入試で国語の長文問題として出題され、その後、入試問題、教材などで著作が多く起用されている[11]
  • 小説家を目指したきっかけは、中学生のときに氷室冴子の『シンデレラ迷宮』を読んでから[12][1]。化石や地層など考古学が好き[13][14]。飲茶が大好物で、お茶を飲み終えたポットにお湯を足してもらうのが幸せ[15]
  • 声優の大原さやかが自身の朗読ラジオ「月の音色」で「木曜日にはココアを」を複数回にわたり朗読作品として取り上げている[16]。2020年3月1日、MBS(毎日放送)アナウンサーによる「コトノハものがたりの世界2020」でも、同作が朗読劇の演目として選ばれた[17]
  • 『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)が2021年本屋大賞にノミネート。2位を獲得した[18]
  • 2021年9月21日~23日、『木曜日にはココアを』が演劇制作プリエール主催の朗読劇に起用。花組芝居加納幸和演出・風間杜夫熊谷真実の出演で上演された[19]
  • 『赤と青とエスキース』(PHP研究所)が2022年本屋大賞にノミネート。史上初の連続2位を獲得した[20]
  • 『月の立つ林で』(ポプラ社)が2023年本屋大賞にノミネート。3年連続のノミネートとなり、5位を獲得[21]
  • 『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)が米「TIME」誌で「2023年の必読書100冊」に唯一の日本人作家として選出された[22]
  • 『リカバリー・カバヒコ』(光文社)で2024年本屋大賞にノミネート。2021年より4年連続のノミネートとなる。

  1. ^ a b c 【地元作家コラム:青山美智子 先生】~私と地元~ 「愛知県出身です」と、胸を張って言いたい理由”. 三洋堂書店. 2022年1月31日閲覧。
  2. ^ 卒業生(作家 青山美智子氏)によるキャリア教育講演会開催 - 愛知県立瀬戸西高等学校”. 2022年1月31日閲覧。
  3. ^ No.748 小説家・青山美智子さん来訪 | 瀬戸市”. www.city.seto.aichi.jp. 2022年1月31日閲覧。
  4. ^ a b 青山美智子さんの読んできた本たち 自分の成分の2%くらいは石井ゆかりでできている|好書好日”. 好書好日. 2022年1月31日閲覧。
  5. ^ 日本経済新聞社・日経BP社. “作家・青山美智子さん 海外渡航を見守ってくれた両親|エンタメ!|NIKKEI STYLE”. NIKKEI STYLE. 2022年1月31日閲覧。
  6. ^ パレット文庫(小学館)2003年8月1日発行書籍巻末「受賞者発表」
  7. ^ 『月刊Japaralia』2009年7月号P14「Japaralia News」参照
  8. ^ NHK名古屋局アナウンサー・キャスター日記2014年3月12日(水)
  9. ^ 市民タイムス2016年6月1日号(5)松岡病院での講師活動紹介記事参照
  10. ^ 発表!「第1回未来屋小説大賞」
  11. ^ 四谷大塚ドットコム 2018年開成中学入試問題分析【8国語】
  12. ^ 【地元作家インタビュー:青山美智子 先生】『月曜日の抹茶カフェ』”. 三洋堂書店. 2022年1月31日閲覧。
  13. ^ 週刊女性(主婦と生活社)2018年11月20日号「BOOK」インタビュー記事参照
  14. ^ 文蔵(PHP研究所)2019年10月29日号「話題の著者に聞く」インタビュー記事参照
  15. ^ 朝日新聞「好書好日」食いしんぼんインタビュー記事参照
  16. ^ 大原さやか朗読ラジオ 月の音色
  17. ^ MBSアナウンサーコトノハものがたりの世界2020
  18. ^ a b 2021年の本屋大賞受賞作の発表
  19. ^ プリエール公式サイト参照
  20. ^ a b 2022年の本屋大賞受賞作の発表
  21. ^ a b 2023年の本屋大賞受賞作の発表
  22. ^ PRITIMES【選ばれた日本人作家の作品はこの一冊だけ!】米『TIME』誌が発表する「2023年の必読書100冊」に、青山美智子の『お探し物は図書室まで』が選出!
  23. ^ 2020年3月9日朝日新聞デジタル記事参照
  24. ^ 2020年7月2日うさぎやツイッター
  25. ^ 2021年12月12日中日新聞記事参照
  26. ^ 2021年12月16日NIPPANニュースリリース参照
  27. ^ 福井市図書館みそ屋大賞の発表
  28. ^ 三洋堂書店文庫アワードでら文芸結果発表
  29. ^ 本好きが選んだイチオシの一冊 読書メーターOF THE YEAR 2023-2024
  30. ^ 第7回未来屋小説大賞


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