電子書籍リーダー 電子辞書

電子書籍リーダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/19 08:02 UTC 版)

電子辞書

電子書籍より一歩先に印刷物から電子媒体へと変化して普及しつつあるのが電子辞書である。電子辞書も国語辞典や英和・和英辞書といった特定の辞書1冊だけを含んだものから、多数の辞書情報を含んだ上にクイズやゲーム、辞書拡張用の専用メモリカード対応など付加的機能を備えた上級機種が登場しており、メモリーカードで外部からテキストファイル等を取り込んで読める機種では電子書籍に近い利用方法が可能になっている。

2009年2月にカシオ計算機は、「XD-GF10000」で文庫本を開くように本体を横位置にすると液晶画面にページ片側だけだが文庫本のような縦並び文章の表示が可能になっている。電子辞書が電子書籍の再生機能を公式に含んで販売される事は2009年6月現在まだ無く、カシオとシャープの電子辞書担当者はともに将来の展開について明言しないが、カシオでは出版社の協力が得やすいと言い、シャープでは電子辞書が今後そなえる低消費電力表示や通信機能などの技術は電子書籍機能の実現でも求められると言っている。

端末の例

電子書籍リーダーの代表的なものとしては、主に以下のものがある。

発売中のもの

Amazon Kindle
Amazon Kindle
Amazon.comによる電子書籍端末。電子書籍のファイルは独自形式(.AZW)を採用。
kobo
カナダのKobo社が開発したブックリーダー。kobo Touchは日本では2012年7月19日から楽天より発売された。7980円という戦略的な価格であり、楽天はこれを「挑戦価格」と呼んでいる。ファイルフォーマットはEPUB3を採用し、PDFにも対応している。通信機能はWi-FiIEEE 802.11b/g/n)に対応している。ブックリーダーと電子書籍コンテンツは楽天の「Kobo イーブックストア」から購入する。青空文庫の電子書籍がEPUB3のフォーマットで収録されていて無料で読める本としてダウンロードできる。2012年11月15日からkobo gloが7980円で、2012年12月20日からkobo miniが6980円で発売された。
Nook(ヌック)
アメリカのBarnes & Nobleが開発した電子書籍リーダー。OSはAndroidベース。2009年10月20日に米国で発表され、11月30日に259米ドルの値段で発売。日本では販売していない。
BOOX(ブークス)
中国のOnyx InternatinalによるEinkディスプレイ搭載のAndroid端末。
Bookeen
フランスのBookeenが販売する電子書籍リーダー。
PocketBook
スイスに本部がある多国籍企業による電子書籍リーダー。

発売終了したもの

デジタルブック
NECが1993年に発売を開始した電子書籍で、ソフトはフロッピーディスクで提供され専用のプレイヤーで閲覧した。
シグマブック(ΣBook)
松下電器産業(現・パナソニック)が2004年2月に発売した電子書籍端末で、記憶型液晶を2枚備え、本のように見開きで読めるのを特徴とした[7]
リブリエ
ソニーが2004年4月24日に発売した電子書籍専用端末。対応する電子書籍のファイルフォーマットは独自形式を主体とするが、シグマブックとの違いはその多機能性である。電子辞書を使用することができ、また朗読機能も有していた。しかし、書籍に対して本体価格が4万円台と高く、モノクロ表示しかできないこと、書籍は閲覧期間を制限されたレンタルのみという制限などもあり、電子書籍の普及に貢献するには至らなかった。端末の製造は2007年5月に終了、配信サービスも2009年2月に終了した。
ワーズギア
2006年には松下電器産業からシグマブック後継のカラー液晶ディスプレイを採用した単画面仕様のWords Gear(ワーズギア)[8]が発売されたが普及せず、2008年3月に電子書籍端末の製造を終了、同年9月30日には配信サービスも終了した[9]
ソニー・リーダー
ソニー製ブックリーダー。E INK方式電子ペーパーを使っている。画面はモノクロ表示である。2006年9月米国で販売が開始され、2010年12月10日日本でも発売された。2013年モデルのPRS-T3を最後に後継機種のリリースの予定はない[10]
biblio leaf SP02
auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話が2010年12月に発売した電子書籍専用端末。独自形式を採用。CDMA2000 1xEV-DO Rev.A対応通信モジュールおよび無線LAN、ソーラーパネルなどを搭載。開発・製造は台湾・鴻海精密工業Foxconn)。2012年5月に販売終了。2016年4月30日には「LISMO Book Store」サービス終了に伴い停波した。
GALAPAGOS
シャープ製のブックリーダー。2010年12月10日より発売。通常の電子書籍フォーマットに加え、日本独自の雑誌などのコンテンツにも対応した次世代XMDF対応書籍ビューアを搭載していた。
またNTTドコモよりFOMAハイスピードの3G回線に対応したブックリーダー (SH-07C)(シャープ製)が2011年に発売された。OSにはスマートフォンで搭載されているAndroidが採用されているため、Androidのブラウザやコンテンツも一部利用可能となった。
Lideo(リディオ)
日本のBookLive社が開発したブックリーダー。日本では2012年12月から三省堂書店をはじめとした全国書店より8,480円で発売されていた。特徴は、WiFi(無線LAN)とWiMAX(公衆高速無線回線)が標準装備され、通信料が完全無料の端末である。通信利用について容量制限や、基本料金などの条件がない国内では唯一の書籍専用端末だった。2016年5月8日、三省堂書店での店頭販売を終了。2018年5月31日、保証期間外の修理・付属品の供給を終了[11]

脚注


注釈

  1. ^ biblio(TSY01)およびT002(TS002)は東芝が開発したauKDDI沖縄セルラー電話)向けの電子書籍アプリ対応携帯電話である。

出典

  1. ^ a b c d e "電子書籍リーダー". 小学館デジタル大辞泉. コトバンクより2024年1月2日閲覧
  2. ^ "電子書籍リーダー". 講談社IT用語がわかる辞典. コトバンクより2024年1月2日閲覧
  3. ^ クリスマスの売上、電子書籍が紙の本を超える 米アマゾン・ドットコム”. AFP BB (2009年12月27日). 2012年7月18日閲覧。
  4. ^ 国立国会図書館-National Diet Library:電子図書館の蔵書(2004年8月20日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  5. ^ IDG Japan 『MITメディアラボ、「100ドルノートPC」のプロトタイプを11月にリリースへ』 ITmedia、2005年9月29日。
  6. ^ 電子書籍化へ出版社が大同団結 国内市場の主導権狙い - ウェイバックマシン(2010年1月15日アーカイブ分)
  7. ^ 山口真弘 (2011年4月17日). “ΣBook(シグマブック)――パナソニック”. ITmedia eBook USER. 2024年1月2日閲覧。
  8. ^ 『新・読書端末「Words Gear」(ワーズギア)を開発』”. 松下電器 (2006年9月26日). 2012年8月14日閲覧。
  9. ^ 電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退 - ITmedia News(2008年07月01日)
  10. ^ ソニーもReaderの後継モデルについて言及、日本では…… - IT media eBookUSER、2014年8月6日
  11. ^ “BookLive!Reader Lideo保証期間外修理対応終了及び付属品の供給終了のお知らせ”. https://www.booklive.co.jp/archives/528 2017年7月21日閲覧。 






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