酬恩庵 年中行事

酬恩庵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 02:26 UTC 版)

年中行事

  • 一休善哉の日 - 1月の最終日曜日。1月1日生まれの一休宗純にちなみ、一年の誓いの言葉を絵馬に記し奉納する。
  • 涅槃会 - 3月15日。釈迦の命日の法要。涅槃図の公開。
  • 花まつり - 5月大型連休期間中の一日。釈迦の誕生日の法要。甘茶がふるまわれる。
  • 曝涼(観音三十三身図特別公開) - 8月15・16日。原在中が描いた「観音三十三身図」の掛軸の公開。
  • 薪能 - 9月仲秋の名月前後。方丈にて薪能が行われる。
  • 開山忌 - 一休宗純の命日の法要。

所在地・アクセス

各アクセスは一休寺ホームページに詳しく書かれている。(一休寺HP参考)

その他

一休寺納豆

約500年前一休が宋からの製法をもとに伝授した。糸引き納豆と違い麹菌を使用して発酵させた塩辛い納豆で寺納豆と呼ばれアミノ酸も豊富な保存食である。夏の暑い日に仕込みをしてそれから一年間天日干しにして完成させる。今も代々伝えられ住職の手により作られている。

一休と茶道

茶は元来鎌倉時代より日本に伝わるが、当庵の前身妙勝寺の開山南浦紹明が禅堂の茶の作法を宋より日本にもたらした。それを一休が村田珠光に教え、武野紹鴎千利休に伝わって現在の茶道が完成された。珠光と茶の出会いは、坐禅の時睡気をもよおすので、睡気ざましに茶を用いたのが初めといわれている。一休は珠光に宋の趙州和尚の喫茶去の公案を与えた。また一休は珠光に宋の圜悟克勤墨蹟を贈った。これが茶道に用いられた墨蹟の最初である。

障壁画保存とデジタル再製画化

2009年平成21年)5月から境内整備事業の一環として劣化が進んでいた方丈の障壁画(狩野探幽による障壁画43面、原在中による障壁画4面)のデジタル再製画化を伝統文化財保存研究所の石川登志雄監修、大日本印刷制作で行った。原画を非接触型高精細スキャナーで取り込みデジタルデータ上で劣化などによる汚れや破損部分を修復し、大日本印刷が独自開発したデジタル再製画化専用の和紙・印刷機・インクを使い再現され2010年(平成22年)4月15日から一般公開されている。原画は劣化を防ぐため境内の収蔵庫に保存されている[3]

脚注


  1. ^ 村井祐樹『六角定頼 武門の棟梁、天下を平定す』(ミネルヴァ書房、2019年) ISBN 978-4-623-08639-9 P292-297.
  2. ^ 令和6年3月29日京都府公報 (PDF) より京都府教育委員会告示第2号。
  3. ^ 京都・一休寺の狩野探幽・原在中の障壁画のデジタル再製画を制作


「酬恩庵」の続きの解説一覧




酬恩庵と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「酬恩庵」の関連用語

酬恩庵のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



酬恩庵のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの酬恩庵 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS