配牌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 03:08 UTC 版)
パッコロ
パッコロとは、麻雀専用の正12面体のサイコロである。赤と黒の1つずつを1セットとして用い、赤いほうには東南西北が各3面ずつ、黒いほうには1から12までの漢数字が彫ってある。親はこれを2つ同時に振り、開門位置を決定する。主に三人麻雀で使用されるが、4人打ちの麻雀でも使用可能である。
- 東と8が出た場合 → 東家の山の8幢目を割る
- 南と9が出た場合 → 南家の山の9幢目を割る
- 西と1が出た場合 → 西家の山の1幢目を割る
- 北と6が出た場合 → 北家の山の6幢目を割る
このように、パッコロを使った場合、通常のサイコロの2つ振りでは出ることのない1の目が出るほか、開門位置とサイの目の関係もバラバラになる。
市販の牌セットには付属品として6面体のサイコロが付いているが、通常パッコロはついていない。ただしバラ売りでは流通しており、オンラインで購入が可能である[10][11]。(パッコロの画像も参照可能)
三人打ち専門店などでは、まれにパッコロを使用した全自動卓が設置されていることがある。とはいえサイコロの部分が違っているだけで、他の部分は通常の全自動卓と同じである。
あまり一般には普及していないパッコロであるが、考案されたのは1970年代で、大脇善明という人物が考案者であると伝わっている[12]。
配牌の良し悪し
牌を136枚使ってその中から無作為に14牌を引き出した場合の組み合わせ、すなわち第一ツモを含めた配牌の組み合わせは、全部で102億1253万3760通りある[13]。配牌でどのような牌を取得するかは偶然性に支配されるが、平均値は4向聴であるという[13]。
配牌終了の段階で和了の可能性が高い場合、さらには高得点が期待できる場合、「配牌が良い」と表現される。逆の場合は「配牌が悪い」という。
- ^ 日本プロ麻雀協会. “日本プロ麻雀協会 麻雀用語講座バックナンバー”. 2012年2月1日閲覧。
チョンチョンは正しくは「跳牌」(ちゃおぱい)という。日本プロ麻雀協会HPでは「親が配牌の13枚目と第1ツモにあたる14枚目を同時に取る動作のこと」と定義されている。 - ^ 井出洋介監修『平成版 麻雀新報知ルール』報知新聞社、1997年、ISBN 978-4831901187、p37大意。
- ^ AMOS ULTIMA - 配牌完了型全自動卓「アモスアルティマ」の商品概略ページ。ドラ出し機能だけでなく、一発配牌機能もオン/オフが可能である。
- ^ 上がってくる配牌を13枚ではなく12枚に設定することも可能である[1]。その場合、親がチョンチョンを取り、子方3人がそれぞれ13枚目を牌山から取得することで配牌が完了する。
- ^ 親の配牌が14枚ではなく13枚なのは、親の移動(連荘か親流れか)が決まるのが、前局中に牌がセットされた後であるためである。次局の親の位置は前局の結果に依存するので、卓の内部で14枚目をどの位置にセットするかが予め決定できない。したがって全員の配牌を13枚でセットし、親も第一ツモをツモるという形になる。
- ^ 24が二度振りの最大の出目である。17幢積みの場合、実際には西家の山の右から7幢目が開門位置になる。
- ^ 4が二度振りの最小の出目である。いわゆる二の二の天和の開門位置でもある。
- ^ ただし二度振りにすれば完全に積み込み技を殺せるというわけではない。1回目で自5を出し、2回目で積み込んだ位置に合わせてサイの目を出せば、ドラ爆は可能である。自5の次にピンゾロの2を出せば、六間積みの8枚爆弾もぎりぎり可能である。また、コンビ打ちの南家と示し合わせて天和を作る「二の二の天和」という積み込み技も(フィクションの中の話ではあるが)有名である。
- ^ 井出洋介監修『平成版 麻雀新報知ルール』報知新聞社、1997年、ISBN 978-4831901187、p35。
- ^ パッコロ - Amazon.co.jp
- ^ パッコロ - 楽天市場
- ^ 浅見了 Tile colection (36) パッコロ
- ^ a b 大隈秀夫『マージャン金言集』光文社、1974年。p121-p122。
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