西洋剣術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 22:59 UTC 版)
東欧系サーベル
ハンガリーなどアジア系の民族(マジャール)は片刃のサーベルを使った。これは湾曲しておりカットを重視したものだ。フェンシングのサーブルとはまったく異なり重い。手首、肘を回し遠心力と回転をつけて切る。ハンガリーには古くからサーベルがあり西洋の剣と近世まで同時に存在していた。 立ち居合いのような抜刀から攻撃もあるようだ。 未編集
その他
抜剣と納剣
西洋の剣は剣帯で吊ってあり直身なので、日本の刀のような鞘引きはできない。そのために居合いのような技術はない。納剣も日本剣術のようなきれいなものではなく、長い剣は剣身をもって二段階で鞘に納めた。リカッソはこのような時も役立つ。鞘は革、金属、木などでつくられ時には内側に羊毛を貼った。これは雨の進入を防ぐと共に、脂分が錆を防ぐからである。また、密着感もよい。 日本刀に慣れた人が西洋剣を鞘から抜く場合、その長さに驚き西洋人の身長のことを理由に挙げるが、そうではない。剣と刀の装着方法がちがうのだ。日本刀は腰の帯に挟む。したがって柄は腰よりも上であり胸元もと近くにある。 一方、西洋剣は腰から吊るすので柄の位置は大腿部にある。西部劇のカウボーイのピストルホルダーの位置だ。右腕を前にのばし、拳を頂点に大腿部(西洋剣の位置)と腰上(刀の位置)の三角形を想定すると二等辺三角形ではなく不等辺三角形となり一番長いのは拳-大腿部の辺になる。これが抜くときのスライド幅となるので、刀よりも長い剣でも抜けるのだ。
剣は左の腰に吊すので椅子は自分の右から座る。これが現在のテーブルマナーにおける着席の元である。
貴人の前でひざまずいての礼は左足を立てる。右足を立てると斬りつけることが簡単だからだ。両足でひざまずくのは神に祈りをささげるときである(だからヒト相手は片足だけ)。
剣を吊って、立ったまま腰を曲げてお辞儀をすると、鞘先が上がって後ろの人にあたるので、男性のお辞儀は手を左右に広げお尻を後ろに突き出す礼ができた。男性バレリーナなどがする礼である。このときも同様の理由で右足を引く。
馬の左から乗ったり馬を誘導するとき左に立つのは、やはり左の剣がじゃまにならないためである。(武士が馬の右から乗馬するのは、両手持ちの太刀は腰に水平に佩く。 柄が前方に長く突き出るので馬の左から乗ると、鞍にぶつかる。
馬上での斬り合い
馬を切ることはルール違反であるが、それでも馬の首筋や肩を剣で守るガードがサーベルにはある。
ドイツ剣術のマスターになるには、3つのテストを受けねばならなかった。ひとつはマスターとの戦いである。二つ目は酔っ払い、3つめのテストは素人であった。酔っ払いは恐れを知らずに攻撃をするし、素人は想定外の戦いをするからだ。
間合いの近いバックラー&ブロードソードよりもシングル・レイピアのほうがコンタクトレンジになりやすい。これはレピアが突きが主であり接近しやすいこと。バインドしやすいこと。ガルドと腕の小さな動きだけで相手の切っ先をはずせることから、突き、踏み込み、切っ先をはずすとそのまま鍔元まで相手の剣が滑ってくる。そうなれば相手の腕を掴み引き倒すのが容易になる。
ハンガリーには馬上レイピアとも呼ばれるものがあり、長さは1.6mほどもある。ウィング・フッサー騎兵隊が馬上で槍のような使い方をした。
参考文献
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- 『日本剣道と西洋剣技』中山博道 昭和12年
- The Art ofMedieval Combat
- Acerman Martial Arts Treatise of 1570
- Fighting with the German Longsword
- Medieval Combat
- The Medieval Art of Swordmanship
- Swordman's Companion
- Art of Duering
- English Martial Arts
- Arts Gladiatoria
- Moster of Difense
- Madieval Swordmanship
- English Swordmanship
- Renaissance Swordmanship
- Medieval swords Technique
- Sword in Two Hands
- A full color training guide for the medieval longsword
- The Art of Dueling:
- Salvator Fabris' rapier fighting treatise of 1606
- Grapping and Dagger Combat in Armour
- The Art of Combat
- fencing with Spear and Sword Medoeval Combat Armored
- Venetian Rapier
- Rapier and Small-sword, 1460-1820
- Guide to German Longsword Combat
- Rapier: The Art and Use of Fencing by Ridolfo Capo Ferro
- The True Art of Defence with the Rapier
- Schwertkampf
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