罹患率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 10:08 UTC 版)
概要
疫学における罹患率は、観察対象の集団のある観察期間に疾病の発症の頻度をあらわす指標の一つ[3][4]。
簡単に言うと「ある期間内の(多くの場合1年)、ある集団における、ある疾病の発生率」ということもできる[1]。 疾病別に計算することや、ひとつひとつの人間集団別に(たとえば男女別、年齢別、地域別などで)計算することも可能である[1]。
罹患率は予防医学の一次予防の有効性を評価する際の指標と(も)なる[5]。
- 計算式
罹患の例 期間内の集団においては、死亡、転出などが発生するので、簡便法として人年法( (person-year method).で計算する。この例で、開始と終了期間の間隔が1年であるとすれば、 10万人年当たりで,10万倍をした33,333となる。
疾病の状態が定常的な発生状況と有病期間が長く致死率が極めて低く、かつ十分大きな集団であれば[7]
有病割合≒罹患率×平均有病期間
の近似式が成立するとされている。しかしながら、疾患によっては罹患の発見という認識が困難な疾患(腫瘍のようにある程度の大きさに ならないとスクリーニングにかからない)には適用できないとの指摘もある。
「罹患率」の続きの解説一覧- 1 罹患率とは
- 2 罹患率の概要
- 3 有病率と罹患率の違い
- 4 脚注
- 5 関連項目
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