王宮 (ナポリ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/27 07:56 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動初期の王宮はスペイン王フェリペ3世の居城であったが、彼は一度もここを訪れなかった。宮殿の建築家にはドメニコ・フォンターナが選ばれた。建物は、16世紀初頭からスペイン副王の古い住居があった場所に建てられた。18世紀に入ると、宮廷は内陸にあって海からの攻撃が及ばないカゼルタ宮殿に移った。
今日見られるのは17世紀に建築された宮殿であるが、多くの追加や変化がある。18世紀半ばのルイージ・ヴァンヴィテッリと、宮殿が火事で損傷した後に1838年にガエターノ・ジェノヴェーゼが加えた補修などである。加えて、第二次世界大戦中の爆撃で受けた損傷により改修されている。建物の西ファサード(プレビシート広場に面す)は、12世紀にナポリ王国を建国した際からの代々の王の像が展示されている。ルッジェーロ2世、フェデリーコ2世(神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世)、カルロ1世、アルフォンソ1世(アラゴン王アルフォンソ5世)、カルロ2世(神聖ローマ皇帝カール5世)、カルロ3世(スペイン王カルロス3世)、ジョアッキーノ1世(ジョアシャン・ミュラ)、初代イタリア王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世らの像である
現在の王宮と隣接した館は、サン・カルロ劇場、美術館、ナポリ国立図書館、ナポリ地方観光局を含む官公庁の庁舎として使用されている。
関連項目
- ガレリア・ボルボニカ - 両シチリア王フェルディナンド2世が革命を起こしかねないナポリ市民を恐れ作った王宮と軍舎をつないだ秘密通路。現在は博物館
- 1 王宮 (ナポリ)とは
- 2 王宮 (ナポリ)の概要
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