狼少年 (野生児)
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狼少年を題材とした作品
狼少年を主人公にした小説が幾つか書かれている。物語を成り立たせるため、動物を擬人化する傾向があるが、同時に狼少年自身も、ある程度成長して2本足で歩き、言葉を多少話せるようになった段階でオオカミに育てられるという設定が多く、人間との意思疎通も可能で、人間らしい感情も持ち、最後に人間社会に復帰するという構成になっている。
小説
- 児童文学
- 『ジャングルブック』 ラドヤード=キップリング(イギリス) 1894年
- 『おおかみ少年ウォニ』 ヴィート(ソヴィエト連邦) 1950年代? 1957年に邦訳が講談社から出版。
- 『狼少年太郎』 戸川幸夫著 1960年? 「こども家の光」に連載。
- 『オオカミ族の少年』 ミシェル・ペイヴァー著 聖霊の宿る山に向かう狼族の少年のファンタジー。
- 『魔法の輪』 スザンナ・タマーロ著 狼犬グェンディに育てられた少年の物語。
- 小説
- 『エイリアン・テイスト』 ウェン・スペンサー著 狼に育てられた経歴を持つ私立探偵が主人公のSF小説。
- 『セカンド・ネイチャー』 アリス・ホフマン著 元狼少年のラブ・ストーリー。
- 『狼少年(Gabriel-Ernest)』 サキの短編ミステリー 狼に魔力を授けられた野生児か人狼の少年か謎のまま終わる。
- 『水鏡綺譚』 近藤ようこ著 記憶を失った少女と狼に育てられた少年の不思議な旅の物語。
- 『砂漠の物語』 福音館書店 郭雪波(クオ シュエポ)著 モンゴルの砂漠を舞台にした老婆と孫のオオカミ少年の物語。
アニメ・コミック
- 『狼少年ケン』 東映動画 1964年
- 『ジャングル・ブック』 ウォルト=ディズニー・プロダクション。1967年 キップリング作品のアニメ化。
- 『タイガーマスク』 東映。1969年~1971年 第99話「狼よ血に吠えろ!」で、カナダの原生林で狼に育てられたレスラー、ローン・ウルフがタイガーマスクと戦っている
- 『ブッダ(5)』手塚治虫のコミック。 ブッダの弟子、ダイバダッタが狼少年という架空の設定で登場する。
- 『気ままにウルフ』 あおきてつおのコミック。 狼の子として生きてきた少年が、最後にはレーサーとなるストーリー。
- 『狼小僧』 白土三平のコミック。 狼に育てられた少年、佐助の物語。 戦国時代が舞台になっている。
- 『とつげきウルフ』 島本和彦のコミック。 大地震によって両親と離れ離れになり狼の群れに育てられた。
- ^ 『大辞林』310頁
- ^ 『広辞苑』第6版-p.359(狼少年)
- ^ 『日本大百科全書』2巻-p.909(狼少年)
- ^ 『よくわかる発達心理学』p.44及び欄外
- ^ 山下富美代著『発達心理学』p.168
- ^ a b c d e f g h i j ベッテルハイム著(中野善達訳)『野生児と自閉症児』p.77-p.88
- ^ 朝日新聞1954年2月23日夕刊より
- ^ FeralChildren.com
- ^ 朝日新聞1985年2月24日夕刊より
- ^ the Daily Mail
- ^ 野生児と自閉症児15頁
- ^ a b c d 野生児と自閉症児90-91頁
- ^ 『世界哺乳類名検索辞典 学名編』68-69頁
- ^ 世界オオカミ会議 2005報告
- ^ 『オオカミ少女はいなかった』36頁
- 1 狼少年 (野生児)とは
- 2 狼少年 (野生児)の概要
- 3 実在への疑問と可能性
- 4 狼少年を題材とした作品
- 5 関連項目
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