溝口三郎 (美術史家) 溝口三郎 (美術史家)の概要

溝口三郎 (美術史家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 15:57 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

経歴

東京府伯爵溝口直正の八男として生まれ、叔父・溝口武五郎の養子となる[2]。1916年(大正5年)東京美術学校漆工科本科を卒業し、同研究科に進み漆芸史の研究を行い1921年(大正10年)に修了した[1][3]

舞台美術家として築地小劇場に参加した[1]。その後、漆工品の修理・模造を担い、国宝の扇散蒔絵手箱、籬菊蒔絵硯箱、舟橋蒔絵硯箱の模造で知られた[1][3]

1928年(昭和3年)東京帝室博物館(現東京国立博物館)嘱託となり[1][3]、戦後も引き続いて勤務し漆工史の研究を行った[3]。1953年(昭和28年)から1961(昭和36年)まで工芸課長に在任し、その後、調査員となる[1]。1959年(昭和34年)東京芸術大学講師となった[1]。1962年(昭和36年)に東京国立博物館を退職し、その後、ホテルの室内装飾を担った[3]

著作

  • 編『文様』〈日本の美術〉至文堂、1968年。
  • 岡田譲との共著『漆芸』〈日本美術体系〉講談社、1961年。
  • 荒川浩和との共編『根来』熱海美術館、1966年。

親族

参考文献

  • 『現代人名情報事典』平凡社、1987年。
  • 『日本人名大事典 現代』平凡社、1979年。
  • 霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 下巻』霞会館、1996年。

  1. ^ a b c d e f g h 『現代人名情報事典』988頁。
  2. ^ a b c 『平成新修旧華族家系大成 下巻』683頁。
  3. ^ a b c d e f 『日本人名大事典 現代』744頁。


「溝口三郎 (美術史家)」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「溝口三郎 (美術史家)」の関連用語

溝口三郎 (美術史家)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



溝口三郎 (美術史家)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの溝口三郎 (美術史家) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS