浜崎祇園山笠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 10:12 UTC 版)
囃子
囃子は笛(竹紙を張る明笛)、三味線、半鐘、和太鼓(大太鼓、締太鼓)で構成される。竹紙を張る笛を使うことや三味線が入るという点が特徴的で、これは日田祇園祭と共通する。浜崎地区は一時期天領となった時代があり、日田郡代の支配下となっていたため何らかの関連があったとも考えられるが、曲目や曲調は異なる。
各地区に13曲が伝えられている。口伝のため、曲名の漢字表記等にずれがあるものもある。
- 祇園囃子(ぎおんばやし)
- 洒、または晒(さらし)
- 道囃子、または褌囃子、または三ツ囃子(みつばやし)
- 松囃子、または松噺子(まつばやし)
- 襖開、または褄開(つまびらき)
- 寅市、または寅一(とらいち)
- 二上寅一(にあがりとらいち)、または団車(だんじり)
- 法螺ノ梅(ほらのめ、ほらのんめ)
- 団七(だんしち)、または段櫃(だんひち)
- 豆腐屋、または東府屋(とうふや)
- 獅子(しし)
- 陣太夫、または甚太夫(じんだゆう)
- ※頭に「伊万里」がつけられる場合もある
- 猩猩、または猩々(しょうじょう)
子供山笠
当初は山囃子保存会館に展示されていた実物の半分の大きさのミニ山笠だったものを転用し、安全に運行できるバランスに改良したものが祇園祭の前日に運行されている。半分のサイズという事から計算すれば高さは7.5 m程度、重さは625 kg程度になる。旧浜玉町内の就学前児童を園ごとに分けて曳かせており、方向転換については大人が補助し、囃子はテープを流して運行される。
普段はひきやま公園の一角に常時展示されている。ただし、6月 - 7月頃にかけていったん解体して作り変えられるため、その間は見ることができない。
脚注
- ^ a b “<新型コロナ>浜崎祇園中止 2日間とも中止は1949年以来”. 佐賀新聞 (2020年5月12日). 2020年7月24日閲覧。
固有名詞の分類
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