機動新世紀ガンダムXの登場人物 サテリコン

機動新世紀ガンダムXの登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 00:51 UTC 版)

サテリコン

ロイザー

Leuser
声 - 宮田光
サテリコン司令官。宇宙革命軍のサテリコン掃討作戦によって本拠地の小惑星を破壊され死亡した。

トグサ・アイン

Togusa Ein
声 - 伊井篤史
サテリコンの宇宙戦艦ヴァローナの艦長。宇宙革命軍のサテリコン掃討作戦によって艦を撃沈させられ戦死した。

その他

偽ニュータイプ

(太めの男)声 - 中村大樹 (傷の男)声 - 伊藤健太郎
本名不明の二人組。体格が太めの男は宣伝を担当し、体格が細めの男は額に傷を持っている。軍服を着ているが、正規の軍人だったかは不明。第1話において、セントランジェの町の路上で、先の戦争で大活躍した旧連邦軍の超能力兵士「赤い二連星」と名乗り、自分達を雇うように売り込みをしていた。だが、クロッカが襲撃してきたときには町の人々を守るどころか逃げてしまう。最終話にも再登場し、以前と同じようにセントランジェの町の路上で宣伝をしており、今度はニュータイプ兵士を名乗るが、周囲からは相手にされなかった。直後、ガロードとティファにニュータイプを知っているかと質問をするが、2人とも笑顔で「知っている」と答えたことに唖然としていた。物語の冒頭と終幕を飾る存在。

クロッカ

Krokka
声 - 古澤徹
第1話に登場した荒くれ者のモビルスーツ乗り。紫色のジェニス改に乗る。物語冒頭でセントランジェの町を襲うが、ガロードの計略の前にモビルスーツを奪われてしまい、町の住民の袋叩きに遭う。

ヴェドバ・モルテ

Vedoba Morte
声 - 勝生真沙子
フリーの女モビルスーツ乗り。搭乗機は赤いジェニス改(通称:スラッシュバッファロー)。情報屋(声:藤原啓治)からガンダムXの情報を買い、ガロードを襲ったが、同じくガンダムXを狙いに現れた他のバルチャーにより撃破され、戦死した。

メンテオヤジ

声 - 山野井仁
本名不明の修理工。サン・アンジェロ市でモビルスーツの修理工場を営んでいる。レオパルドの補修をした際宣伝目的で写真を撮り、その後ガロードのGXのオークションの仲介を行った際にも写真を撮り飾っていた所、フリーデンを探していたフロスト兄弟の機体を預かることになる。フロスト兄弟の機体は写真に撮れなかったらしく、彼等が出ていく時は悔やむ発言をしていた。

ウィッツの家族

  • ショーラ・スー(Shora Sou)
声 - 横尾まり
  • オニミム・スー(Onimim Sou)
声 - 天野由梨
  • ドラッソ・スー(Drasso Sou)
声 - 高乃麗
  • コルトル・スー(Koltol Sou)
声 - 江森浩子
  • サエリア・スー(Saeria Sou)
声 - 冬馬由美
  • バステル・スー
  • バーテン(本名不明)
声 - 池水通洋
ウィッツの故郷にいる家族。母ショーラ(37歳[8])、長女オニミム(16歳[8])、次男ドラッソ(12歳[8])、一卵性双生児の次女・三女のコルトル(9歳[8])とサエリア(9歳[8])がいるが、末っ子で三男のバステルはコロニー風邪で亡くなっている。父親はモビルスーツ乗りに殺され、そのため母親はモビルスーツとモビルスーツ乗りを憎んでいる。
ウィッツが出稼ぎに出ていた2年の間に、母はバーテン業の男性と再婚しており、それとウィッツがモビルスーツ乗りになっていたことが原因で母と口論となってしまうが、ウィッツがバーテン本人から母親の本心を聞いたことで和解し、それまで貯めた金塊を託した。

白いイルカ

ティファが予見したサンルーカス海岸にいたメスイルカ。人間でいえばあたかもニュータイプのような特殊な能力を持っている。シーバルチャーたちからは、嵐やオルクの襲撃前などといった不吉なことの前に現れるため非常に恐れられているが、実際は、それらは仲間を守るために行った行動であった。また、数々の人間達の仕打ちにより人を全く信じず憎んでおり、ティファに対しても心を閉ざしていた。しかし、自分たちを助けるために戦うガロード達の行為を理解し、彼等に力を貸す。最初にあった時の態度や別れ際にティファの心に語った言葉から、ティファが外に目を向けるきっかけとなった。ジャミルは「本来のニュータイプはあいつといえる」と語っている。
なお、白いイルカが登場した話の前編(第16話)でティファはイルカたちと一緒に夜の海で泳いでいる最中[注 9]、サテライトシステムのガイドレーザー光(ダブルエックスのテスト)を隠れていたガロードと共に目撃している。

ルチル・リリアント

Lutil Liliant
年齢:20歳(15年前)[10][注 10]
旧連邦軍の試作兵器Lシステムに搭載されているニュータイプの女性。
かつては早くからニュータイプ能力に覚醒しており、旧連邦軍ニュータイプ部隊の教育士官となった優れたニュータイプであった。またジャミルやキナの直属の上司であり、ジャミルの憧れの女性でもあった。
第7次宇宙戦争にて革命軍との戦いで精神を破壊し尽くされた後[注 11]、僅かに残った戦いへの嫌悪すら利用され、L作戦に使用するため連邦のニュータイプ研究機関の手でLシステム実験機の中枢に組み込まれてしまう[注 12]
しかしLシステムは未使用のまま、L作戦の実行前にコンテナに梱包され海路で輸送中にコロニー落としに伴う大津波で海底に沈んでしまう。その海域は戦後に女性の幽霊が出ると噂され、ライン川ローレライ伝説になぞらえて、ローレライの海と呼ばれるようになった。
その15年後のA.W.15にオルバの依頼により、オルクのマーカス一味によって、GXビットと共に[注 13]引き上げられる。この状態でもルチルとLシステムの機能は生きており、コンテナを開封された際にティファとニュータイプ能力で接触。マーカス一味との戦闘で窮地に陥っていたジャミルが乗るフリーデンを救うためにルチルの意識はティファの身体と心を借り、Lシステムを起動させて戦闘を終了させる。
その後、ティファ越しにジャミル達に自分の人格が既に存在しないも同じ状態であること、精神崩壊した後にLシステムに供されたことを明かし、もう誰にも利用されたくないと語る。
しかしオルバはシャギアに連絡を取っており、ルチルは新連邦でサンプルとして回収することとなり、Lシステムは増幅器を外され無力化されてしまう。
だがフリーデンクルーは新連邦に回収される前にルチル奪還のためマーカス一味と新連邦の部隊を相手に戦闘を行い、それを見たルチルはガンダムXディバイダーのフラッシュシステムを使ってGXビットを起動させることでジャミルに力を貸し、マーカス一味や新連邦部隊撃退に成功、ルチルはLシステムごとフリーデンに回収される。
しかしGXビットの使用でルチルは最後の力を使い果たしており、ジャミルに別れを告げた後に事切れる。亡骸はフリーデンクルーの手でLシステムから解放され、棺に入れられて深い海底へと葬られた[注 14]

マイルズ・グッドマン

Miles Goodman
声 - 松本大
太平洋上の都市、セインズアイランドの入国管理局監視室の次長。性格は生真面目で実直。普通の暮らしを送ることを決心しようとしたエニルに結婚を申し込むが、エニルはガロードを追跡するために、セインズアイランドを飛び出してしまう。その間にセインズアイランドは新連邦軍の侵攻を受けるという戦禍に巻き込まれる。エニルが戻った時には、マイルズは他のセインズアイランドの高官達とともに既に処刑されてしまっていた。

D.O.M.E.

声 - 光岡湧太郎(ナレーションも兼任)
D.O.M.E. ("Depths Of Mind Elevating") は月面に存在する発電基地に付属する謎の施設で、ガンダムXのサテライトシステムのマイクロウェーブ送信リクエストを判断制御するシステムでもある。ここには『ガンダムX』の世界で最初に誕生したニュータイプが封じられている。「ファーストニュータイプ」とも呼ばれているその人物は生体部品としての研究のため身体は遺伝子レベルで分解され、(サテライトシステムを含む)月面基地にシステムとして組み込まれている。しかし、その意志は残っており、自らを「D.O.M.E.」と名乗ってガロード達や新連邦・宇宙革命軍の指導者達に接触、ニュータイプの真実について語り始める。
D.O.M.E.は、自分は「ニュータイプ=人類の革新」ではなく、そのようなものは幻想に過ぎないとした上で、未来を作るのがニュータイプと呼ばれるものだという考えは間違っていると語った。また、そのような考えに縛られていても未来は無いとし、ニュータイプであることに悩むティファには「ニュータイプ」という言葉を捨てることで普通の人間として暮らせると語った。そしてガロードのように未来に希望を持って行動することこそが世界を作り、新たな時代を開くことであると言い、今を生きる人々に未来を託した。
DVD-BOX付属の文字設定では第一次宇宙戦争時に本作世界初のガンダム1号機に乗っており搭載されていたフラッシュシステムを初稼動させたことから「ファーストニュータイプ」とされたと記されている。
演じたのはナレーターとして当作に関わっていた光岡だが、当初は古谷徹の起用も検討されていた。最終的に光岡に決定した理由などの詳細は『機動新世紀ガンダムX』の項を参照。

ニュータイプ戦士ジャミル・ニートの登場人物

キナ

地球連邦軍時代のジャミルの戦友。階級は中尉。ジャミルとは同じくらいの年齢で「戦争のない平和な世界を作る」という同じ信念を持っていた。ジャミルとはよく訓練をサボっていたが、ジャミルが「最高のモビルスーツパイロット」を志したように、彼も「最高の戦闘機パイロット」を志しており、互いに良きパートナーだった。ジャミルがルチルに好意を抱いていることも知っており、ジャミルがガンダムの名前を考えていたときは「ルチルと名付けるんだろ?」とからかったりもした。
宇宙革命軍のライラック作戦の際にはGファルコン・デルタを操縦し、ジャミルと共に作戦阻止の任務にあたる。作戦阻止は成功するが、ランスローと交戦したジャミルの窮地を救った際にランスローの攻撃を受けて戦死してしまう。コロニー落とし作戦の戦いの末、機体をコントロールできないまま地球に降下していき、死を覚悟したジャミルの心に語りかけ、宇宙を漂流していたGファルコン・デルタをジャミルの元に届け、ジャミルを救った。実際はGファルコン・デルタの合体システムが偶然起動したにすぎないが、ジャミルは親友が助けてくれたと思うことにした。
キナはアニメ本編製作時から存在していたキャラであり、キャラデザの西村の設定画も存在する。アニメ本編では登場できなかったが、ときた洸一の前日譚作品「ニュータイプ戦士ジャミル・ニート」にて登場を果たすこととなった。

注釈

  1. ^ 34話冒頭の作戦概略図によれば月軌道上にコロニーレーザーがあるため、正式な言及は無いが地球を間近に臨む位置から発射されたその距離は地球-月間の約38万kmに及ぶ。
  2. ^ その間、機体の位置関係上マイクロウェーブ受信の為に月とコロニーレーザーに毎回向き直って再照準する必要があると相手陣営は想定していたが、ダブルエックス自体はエネルギー容量などの拡張により1度の充填からの連射が可能となっている。
  3. ^ この際、集団生活に慣れておらず仲間内に溶け込むのに難儀をしてたガロードとティファを心配して、ガロードにも「ティファを誘うのに使うように」と女物の水着を贈っている。
  4. ^ 『機動新世紀ガンダムX モビルスーツコレクション』では18歳と表記されている[2]
  5. ^ 第39話でシャギアがサテライトシステムのチャージが終わっていないのにもかかわらず、勝利を焦って撃つことにした際にはオルバが注意している。
  6. ^ フォートセバーンから一時的に借り受けたジュラッグは除く。
  7. ^ ジャミル自身、第27話においてダブルエックスを見つめながら、「私もお前も戦争の呪縛から逃れられないのかもしれない」と呟いている。
  8. ^ 娘であるエニル・エルがセブンスアイランドで開いていた飲食店の名前も「ライラック」であった。
  9. ^ その際、ティファは一糸纏わぬ姿で泳ぎ、その光景を偶然にもガロードは見ていた。
  10. ^ 第7次宇宙戦争当時の年齢。ルチルは本編にも登場するため、年齢は推定35歳だが、Lシステムの生体ユニットとして何らかの保存措置をとられ生きたまま15年間肉体年齢の変化なく収められていたためこの表記になっていると考えられる。
  11. ^ 漫画版の外伝『ニュータイプ戦士ジャミル・ニート』ではライラック作戦後に精神が健常なルチルが描写されており、後のコロニー迎撃作戦直前のタイミングでニュータイプ用の新兵器の開発のため研究所に出向いている事が語らそれ以降ジャミルには会ってない事が示唆されている。また、新兵器のイメージとしてカプセルが空のLシステムが描かれている。
  12. ^ ルチルは茶色系の半透明なカプセルに裸体で胸だけを手で隠した伸展葬のような姿勢で標本のように収められる形でLシステムに搭載されていた。後述のルチルの水葬の際も裸体でこの姿勢で棺に収められていた。
  13. ^ ただしオルバたちはそれがLシステムとは知らずに回収しており、正体が判明したのはコンテナを開封し、シャギアに連絡・調査を行って以降のことである。
  14. ^ 漫画版ではLシステムが奪還されず、ジャミルが操縦するガンダムXディバイダーによりマーカス一味の艦を撃沈する形で海底に沈められた。カプセル部のみ脱落して沈んでいることからLシステムとしては破壊されたと考えられる。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 「GX DATA -CHARACTERS-」『TVアニメ完全ビジュアルブック 機動新世紀ガンダムX』メディアワークス、1996年10月15日、50-63頁。ISBN 4-07-304846-5 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 「キャラクター設定資料」『機動新世紀ガンダムX モビルスーツコレクション』勁文社、1997年1月13日、50-57頁。ISBN 4-7669-2639-0 
  3. ^ 『機動新世紀ガンダムX DVDメモリアルボックス』収録のインタビューより
  4. ^ a b 第3話 私の愛馬は凶暴です
  5. ^ エニルが9歳のときの出来事であり、エニル自身は母が地球の人間だったために殺されずに済んだ。
  6. ^ フォートセバーンでカリスを連れ戻しに来た際には、その場に居合わせたガロードをすぐには始末しようとせず、一緒に連れて行こうとした。
  7. ^ a b アニメディア 1997年2月号第2付録「機動新世紀ガンダムX Memorial Book BELIEVE」20-32頁。
  8. ^ a b c d e f g h i j k 「ストーリー1-39」『機動新世紀ガンダムX モビルスーツコレクション』、67・72-74頁。 
  9. ^ アニメディア 1996年7月号第1付録「機動新世紀ガンダムX&VS騎士ラムネ&40炎 リバーシブルBOOK」16頁。
  10. ^ 機動新世紀ガンダムX [Characters:ルチル・リリアント] - ウェイバックマシン(2004年12月9日アーカイブ分)





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