機動戦士ガンダム MS IGLOO
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概要
機動戦士ガンダム MS IGLOO
第1期シリーズ(1年戦争秘録)は2004年に松戸市のバンダイミュージアムで上映されたのが初出で、後にDVDソフト化されローソンで専売され、レンタルソフトにもなった。第2期シリーズ(黙示録0079)は2006年4月よりOVAとして発売された。タイトルとオープニングテーマが変わっただけでストーリーは連続している。
ジオン公国軍の第603技術試験隊を舞台に、ジオンの試作兵器の試験の様子を描く。本作で登場する試作兵器はどれも1回または数回の実戦試験に供されるのみで開発が打ち切られ、パイロットたちの命と引き替えに少なからぬ戦果を挙げるものの結局は正式採用されずに消えていく、後世の軍事マニアならば「珍兵器」として扱うであろうものばかりである。しかし、それら時代の主流となり得なかった兵器に携わる男たちは全身全霊をかけて試験に挑み、そして散っていく。本作の作風を指して出渕裕は「負けていく『プロジェクトX』」と表現している[1]。
今西は小説版『黙示録0079』の巻末解説で、連邦軍の描き方が粗暴に過ぎると批判されたことに言及し、それに対して本作はあくまでジオンの実直な一青年の視点からの物語であり、顔も見えない連邦軍兵士たちのキャラを立てるためにあえてヤクザっぽく描いたと語っている。
全てのエピソードにモビルスーツ (MS) が登場するが、第603技術試験隊が運用するMSはEMS-10 ヅダのみである(漫画版ではゲム・カモフも登場)。また作品名に「ガンダム」が入っているが、ガンダムという名の機体は劇中の記録映像内の1カットのみ[2]の登場となる。
機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線
2008年3月25日に制作が発表された。前作同様の設定考証や世界観を踏襲しているが、ジオン軍ではなく地球連邦軍からの視点で地上戦が描かれる。
本作には3作品を通じて特定の主人公が存在しない。死神とミケーレ・コレマッタ少佐は全話通じて登場するが、いずれも狂言回しや傍観者的な立場で、主人公ではない。各話で主人公役を務める地球連邦軍人たちは、いずれも死神に見つめられながらラストシーンで予期せぬ無慈悲な事実に直面し、希望を断たれた形で非業の死を遂げる。このため、『1』にあったような不遇ながら雄々しく戦い散っていくような反骨のカタルシスは無く、戦場の非情さがより強調されている。連邦軍主体であるが、前作同様「ガンダム」の名を冠する機体は登場しない。
連邦軍としてジオン軍のザクに対抗するストーリーである。
またサンライズ・バンダイホビー事業部による、1/35スケールミリタリーモデル『U.C.HARD GRAPH』シリーズとの連携も図られた。
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