札幌記念 同名の競走

札幌記念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 07:47 UTC 版)

同名の競走

札幌記念」という名称の競走自体は、1947年(昭和22年)から札幌競馬場で行われていた[19]。この「札幌記念」競走は第二次世界大戦後に札幌競馬が再開された1947年(昭和22年)から1964年(昭和39年)まで、距離の変遷や中断を挟みつつ施行されていた。競走条件は4歳(当時の馬齢呼称)以上、負担重量はハンデキャップで、現在のオープン特別競走のような扱いになっていた。JRAではこの競走を、現行の重賞競走:札幌記念の前身としていない。

この時期の札幌記念勝ち馬にはトサミドリ初代ヒシマサルなどがいる。

優勝馬

施行日 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
1948年9月19日 砂2000m ミツシヨン 牡5 2:10.0 野平祐二 尾形藤吉 吉田善哉[20]
1949年7月31日 砂2000m エベレスト 牡5 2:08.0 柄崎義信 久保田金造 石川了吉[21]
1950年9月3日 砂2400m トサミドリ 牡5 2:34.0 浅野武志 望月与一郎 齋藤健二郎[22]
1952年8月31日 砂2000m イカホダケ 牡6 2:08.0 高松三太 齋藤籌敬 大森繁[23]
1953年8月30日 砂2000m ヒロホマレ 牡6 2:06.0 清田十一 柏谷富衛 關兵五郎[24]
1954年8月1日 砂2000m ダツシングラス 牝5 2:08.1 野平好男 田中和一郎 山口茂治[25]
1955年8月21日 砂2000m マナスル 牝5 2:06.3 熊坂明 増本勇 増本孝一[26]
1958年8月17日 砂1800m ヒシマサル 牡4 1:51.3 小野定夫 矢野幸夫 阿部雅信[27][注 11]
1960年8月14日 砂2000m ウネビヒカリ 牡5 2:04.5 野平祐二 野平省三 山之内喜代子[28]
1962年8月19日 砂2000m バツキンガム 牡4 2:06.1 大根田裕也 星川泉士 伊達牧場[29]
1963年7月28日 砂2000m ルーキー 牝5 2:06.1 武田清成 稗田敏男 畑江五郎[30]
1964年8月23日 砂2000m タカチオ 牡5 2:03.9 中野渡清一 菊池一雄 丸谷キミ[31]

注釈

  1. ^ 現在のダートとはやや異なる。
  2. ^ 札幌競馬場の芝コースは1989年に完成していたが、芝の育成・保護のため同年の札幌開催では芝コースを使用せず、札幌記念もダート1700mで施行した。
  3. ^ a b c d 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。
  4. ^ 1994年以後、開催時期を入れ替えて、札幌開催は8-9月の開催となった。
  5. ^ 第50回(2014年)はGI優勝馬が4頭出走した[5]
  6. ^ なお、レースレーティング上では2018年以降、GI競走の基準となる115ポンドを上回っているため昇格要件は満たしている。
  7. ^ 札幌競馬場自体、1990年に旧ダート外回りの個所に芝コースが設置されるまでは、全レースダートコースでのみでの施行であった。
  8. ^ 中央競馬にグレード制が導入された1984年当時、フェブラリーハンデキャップ(現:フェブラリーステークス)はGIIIの格付けで、ジャパンカップダート(現:チャンピオンズカップ)もまだ創設されていない。
  9. ^ 日本国内で施行される古馬混合のGII・JpnII全体でも、負担重量を定量としているのは他にダイオライト記念があったものの(当該記事を参照)、2024年よりグレード別定に変更されたため、実質はエンプレス杯のみとなった。
  10. ^ 「金森森商事」については「金森商事」とする出典があったが、他の複数の資料で「金森森商事」を確認したためこれに合わせた。詳細は本記事のノートを参照。
  11. ^ この年は『札幌改築記念』という競走名であった。

出典

  1. ^ a b c d 重賞競走一覧(レース別・関東)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 30. 2023年9月3日閲覧。
  2. ^ a b c d 令和5年第2回札幌競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月3日閲覧。
  3. ^ 【札幌記念】89年まではダート戦、8月施行でG1馬参戦レースに - スポーツニッポン、2014年8月24日閲覧
  4. ^ a b c d e f g h i j レースについて:札幌記念 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2023年9月3日閲覧。
  5. ^ GI馬4頭出走の豪華GII札幌記念。凱旋門賞をにらむ2頭はどう走る?(島田明宏) - Number、2014年8月25日閲覧
  6. ^ a b 2009年の成績表参照。
  7. ^ 【札幌記念】1番人気馬が9連敗中!“2強対決”に割って入る可能性を秘めた穴馬<PR>(競馬ラボ)
  8. ^ 日刊スポーツ 2015年08月18日号 第6版 15面
  9. ^ "ソダシ効果で札幌競馬場の指定席がプラチナ化 パドックにも1000人集まるなど大盛況". スポーツ報知. 報知新聞社. 23 August 2021. 2021年8月23日閲覧
  10. ^ a b c 日刊競馬で振り返るGII(夏の大一番) - 日刊競馬新聞社、2015年3月25日閲覧
  11. ^ 中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(令和5年夏季競馬)” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月3日閲覧。
  12. ^ a b 令和5年度重賞競走一覧” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月3日閲覧。
  13. ^ 中央競馬全重賞成績集【古馬関東編】
  14. ^ 2007年の成績表参照。
  15. ^ 2012年の成績表参照。
  16. ^ 2013年の成績表参照。
  17. ^ 2014年の成績表参照。
  18. ^ 8月15日(土曜)から9月6日(日曜)までの中央競馬の開催等”. 日本中央競馬会 (2020年8月8日). 2020年8月13日閲覧。
  19. ^ 『日本競馬史』日本中央競馬会, 1969年, 3巻 295-299頁「札幌競馬の主要競走」
  20. ^ 昭和23年『国営競馬成績公報』農林省畜産局競馬部刊 26頁
  21. ^ 昭和24年『国営競馬成績公報』農林省畜産局競馬部刊 74頁
  22. ^ 昭和25年『国営競馬成績公報』農林省畜産局競馬部刊 625頁
  23. ^ 昭和27年『国営競馬成績公報』農林省畜産局競馬部刊 756頁
  24. ^ 昭和28年『国営競馬成績公報』農林省畜産局競馬部刊 881頁
  25. ^ 昭和29年『競馬成績公報』日本中央競馬会刊 860頁
  26. ^ 昭和30年『競馬成績公報』日本中央競馬会刊 963頁
  27. ^ 昭和33年『競馬成績公報』日本中央競馬会刊 1,087頁
  28. ^ 昭和35年『競馬成績公報』日本中央競馬会刊 1,157頁
  29. ^ 昭和37年『競馬成績公報』日本中央競馬会刊 1,198頁
  30. ^ 昭和38年『競馬成績公報』日本中央競馬会刊 1,148頁
  31. ^ 昭和39年『競馬成績公報』日本中央競馬会刊 1,523頁


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