必殺からくり人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/28 15:04 UTC 版)
殺し技
- 夢屋時次郎
- 先端を鋭く尖らせた枕作り用の鉄べら[14]で悪人の首筋を斬る、刺す。第4話では集団戦用に長匕首を使用、第12話では狙撃用に、銃を使用している。
- 仕掛の天平
- 携帯用の特製花火を悪人の口の中に入れ、その体内(胃の中)で爆発させる。その際、爆発の様子を写した透視映像が付く。
- 相手を打上花火の中に突っ込ませる(第2話)、花火を相手の口の中に入れてから、池に突き落とす(第4話、爆発は相手が沈んだ所から、大量の泡が湧き上がることで表現)等のバリエーションがある。
- 護身用の短刀を常に携帯し、悪人の急所を突き刺す(第6話)。
- 八尺の藤兵ヱ
- 特定の殺しの道具はなく、人並み外れた腕力を用いて、状況に応じた殺し方を見せる。手拭いを悪人の口元に巻き付けて動きを止め、溺死させる(第1、4話)。手拭いで、悪人の首を絞める(第10話)、悪人の首の骨を折る(第2話)、悪人の短刀を奪い、その場で突き刺す(第8話)。
- 花乃屋仇吉
- 三味線の撥(ばち)で、悪人の首筋(喉元)を斬る。
スタッフ
- 劇中 - 松倉一義
- 次回予告 - 野島一郎
主題歌
- 川谷拓三「負犬の唄」[15](キャニオンレコード)
- 作詞:荒木一郎、作曲:平尾昌晃、編曲:竜崎孝路
- 時代劇の主題歌に、初めて「バス」や「ブルース」という現代の歌詞が含まれた。
- 次作『必殺からくり人・血風編』の主題歌としても使用された(歌詞は2番)。
放送日程
- 強調部は、サブタイトルのフォーマット。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1976年 | 7月30日鼠小僧に死化粧をどうぞ | 早坂暁 | 蔵原惟繕 | [16] |
第2話 | 1976年 | 8月 6日津軽じょんがらに涙をどうぞ | [17] | ||
第3話 | 1976年 | 8月13日賭けるなら女房をどうぞ | 工藤栄一 | ||
第4話 | 1976年 | 8月20日息子には花婿をどうぞ | |||
第5話 | 1976年 | 8月27日粗大ゴミは闇夜にどうぞ | 大熊邦也 | ||
第6話 | 1976年 | 9月 3日秘めごとは白い素肌にどうぞ | 中村勝行 | 松野宏軌 | [18] |
第7話 | 1976年 | 9月10日佐渡からお中元をどうぞ | 早坂暁 | [19] | |
第8話 | 1976年 | 9月17日私ハ待ッテル一報ドウゾ | 蔵原惟繕 | ||
第9話 | 1976年 | 9月24日食えなければ江戸へどうぞ | 中村勝行 | 松野宏軌 | |
第10話 | 1976年10月 | 1日お上から賞金をどうぞ | 保利吉紀 | ||
第11話 | 1976年10月 | 8日私にも父親をどうぞ | 早坂暁 | 工藤栄一 | |
第12話 | 1976年10月15日 | 鳩に豆鉄砲をどうぞ | 蔵原惟繕 | [20] | |
第13話 | 1976年10月22日 | 終りに殺陣をどうぞ | 工藤栄一 |
- ^ シリーズ 第6作『必殺仕置屋稼業』第15話に、被害者役でゲスト出演をしている。
- ^ ジュディはシリーズ 第5作『必殺必中仕事屋稼業』第2話に、被害者役でゲスト出演し、必殺シリーズのスタッフが制作した『おしどり右京捕物車』(1974年)に、『からくり人』の前作『必殺仕業人』で赤井剣之介役を演じた、中村敦夫扮する神谷右京の妻 はな役で、レギュラー出演をしている。
- ^ 第14回ギャラクシー賞受賞作品 放送批評懇談会 2015年3月3日閲覧。
- ^ 早坂が執筆した脚本は『必殺仕掛人』を2回(全33話)、『必殺からくり人』は10回(全13話)、『新・必殺からくり人』は3回(全13話)、『必殺からくり人・富嶽百景殺し旅』は1回(全14話)を書いている。また、上記のからくり人シリーズでは、いずれも第1話を書いている。他に、『必殺仕掛人』から『必殺仕事人』まで(『暗闇仕留人』は除く)のオープニングナレーションを手掛けている。
- ^ 第1話で鼠小僧が処刑される日(天保3年)の出来事が描かれ、第12話で、蛮社の獄(天保10年)を扱っていることから、劇中では7年が経過していることになる。
- ^ 第1 - 8、10 - 12話
- ^ 第9、13話はトップ クレジット
- ^ 劇中では名前を「のぶじゅ」と読んでいる。実際の清元節は上方ではなく江戸浄瑠璃で、宗家の名跡である清元延寿太夫は「きよもとえんじゅだゆう」と読む。初代から当代まで延寿太夫は男性が襲名しており、劇中の設定は史実とは全く異なる。また本作品に先んじて1975年10月10日に放映された必殺仕置屋稼業第15話 「一筆啓上 欺瞞が見えた」において、ゲスト出演した山田五十鈴の演じた清元節の師匠の芸名が「清元延寿(きよもとのぶじゅ)」(本名・たか)であった。
- ^ 第1 - 10、12 - 13話
- ^ 第1話のみ
- ^ キャスト表示のテロップはズーム アップ
- ^ 第1、3、12、13話
- ^ 原は後年『必殺仕舞人』シリーズに善行尼役で出演。
- ^ 鉄べらは手首に巻いた革紐に差しており、それを抜いて、手の中でさばく時に鳴る金属音は『必殺仕事人』で、飾り職人の秀が簪の房を鳴らす効果音として流用されている。『美少女戦士セーラームーン』で、セーラームーンがティアラを装着する際の効果音にも流用された。
- ^ 「まけいぬのブルース」と読む。映像では「負け犬の唄」と表記
- ^ 元締の蘭兵衛が死亡。冒頭部分で、放送当時(1976年)の銀座と朝日放送本社社屋が登場。
- ^ ギャラクシー賞受賞作品。冒頭の現代のシーンでは、山田が本人役で出演している。
- ^ 第11話と矛盾する要素が多数、存在する。
- ^ 殺しのない話。
- ^ 時次郎が死亡。この回は早坂の脚本が撮影開始に間に合わず、時次郎死亡場面から順に原稿が渡されて繋いでいったという。
固有名詞の分類
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