強化人間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/13 22:22 UTC 版)
「肉体を強化した」という意味でのキャラクターはサイボーグなどを含めて様々な作品に登場するが、本記事では主に精神面を改造強化した『ガンダムシリーズ』の強化人間についてのみ詳述する。
薬物投与・洗脳・マインドコントロールといったかなり非人道的なテーマの産物であり、強化人間の作成過程で多くの犠牲者を出したり、成功したとしても深刻な後遺症を発症したり、自身の死に対しても恐怖を感じなくなったり、能力誇示への渇望から戦闘において他人の命を軽視するようになるなど、問題として描かれることが多い。強化人間になるメリットとして元々の人体の能力を大幅に超えた能力を発揮できるようになる一方、デメリットとして人体への負荷が大き過ぎて深刻な後遺症を発症したり、特定の目的(主に戦闘での勝利)に合わせた改造によって普通に生活できなくなったりする。
現実にも強化人間に似た事例は存在しており、例えばスポーツの大会ではドーピングによる能力強化が発覚して問題になる場合がある。また、ドーピングも人体の限界を超えた能力を薬物などの手段で引き出す方法ゆえ、深刻な後遺症と隣り合わせの危険な行為である。
注釈
- ^ 『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』など。
- ^ 強化人間以外の同時期の一般パイロットでは、オウギュスト・ギダンのように爆炎の中で肉体が損壊していき白骨化するといった描写が見られたが、強化人間ではキャラ・スーン以外にもプルツーがクイン・マンサの爆発に巻き込まれて負傷した際にも肉体には目立った外傷があまり見られないといった事例があった。
- ^ キャラ・スーンが興奮のあまりジュドー・アーシタの顔面を胸の谷間に挟み込むなどの性的な誘惑行動を起こした時、ギーレン兄弟は「若い男や強化人間を見ると性的な面で暴走を起こす」という主旨の発言を行っているが、強化前には自らの巨乳を任務遂行や状況打開のための「女性の武器」として利用しようとする姿勢こそ見られたものの、色情症が疑われる状況にまでは至っていなかった。
- ^ 『one of seven two』の段階ではパイロットの詳細は設定されておらず、リタは小説『機動戦士ガンダムUC 不死鳥刈り』で設定された。
出典
- ^ 富野由悠季 『機動戦士Ζガンダム 第三部 強化人間』 40頁。 1987年 12月(ISBN 4-04-410106-X)
- ^ 小説『機動戦士Ζガンダム 第四部 ザビ家再臨』24ページ。
- ^ 小説『機動戦士Ζガンダム 第四部 ザビ家再臨』24-25ページ。
- ^ 小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』89ページ。
- ^ 小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』204-205ページ。
- ^ 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ メカニカルワークス、p. 141. 2017年5月26日。
- ^ a b “「ガンダム 水星の魔女」スレッタとの“デート”中にエランは態度を豹変! いったい何が…第5話振り返り”. アニメ!アニメ! (イード). (2022年11月5日) 2022年11月13日閲覧。
- ^ “「ガンダム 水星の魔女」私のかわいい娘、俺の代わり、いつもより声聞こえた…胸騒ぎが止まらない第6話振り返り <ネタバレあり>”. アニメ!アニメ! (イード). (2022年11月8日) 2022年11月13日閲覧。
- 1 強化人間とは
- 2 強化人間の概要
- 3 ガンダムシリーズ
- 4 脚注
固有名詞の分類
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