岡田茂 (三越)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/08 14:51 UTC 版)
家族
- 妻:幾子 大阪府立清水谷高等女学校卒業。
- 長男:茂男(1945年 - )は、慶應義塾大学工学部卒業。三井物産勤務を経て、ダイキン顧問を務めた。
- 次男:之夫(1947年 - )は、慶應義塾大学商学部卒業後、1969年にTBSに就職し、おもに社会部の報道畑を務めたが、実父が刑事事件を起こしたため海外勤務に転じ、天安門事件当時の北京支局長などを務めた。その後、「NEWS23」を担当する報道制作局長となったが、1999年に電車内での痴漢行為により、現行犯逮捕され、依願退職している。
- 長女:幾美子(1948年 - )は、学習院大学卒業後、旧皇族竹田恒徳の次男である恒治に嫁いだ。なお、長男である竹田恒昭は、2015年に大麻所持で逮捕されている。
エピソード
- 慶應大学予科在学時に『豫科會誌』に当選した小説作品「泡沫」を東京アド・バンク社から1980年1月に出版しており、冒頭40ページを割いて、戸板康二、五木寛之、内村直也、中村汀女、池田弥三郎、杉村春子、ペギー葉山など著名人10人の序文を載せるという形を取っていた。
- 大学での卒業研究のテーマは「井原西鶴論」で、井原西鶴を「あれほど商売を書いた人はいない」と高く評価していた。その才覚を宣伝畑で生かしたと評価されていた[2]。
- 「ヤング」路線をヒットした銀座店長時代の実績もあり、社長就任当初は前社長より19歳若返った「ヤング社長」として高く評価されていた。本人は自らがヤングであることは否定したものの、70歳でもヤングな人はいるのでヤングかどうかは肉体的な年齢ではないというのが持論だった[2]。
- 高杉良の小説、「王国の崩壊」(新潮文庫)は岡田をモデルとしており、大下英治の経済小説、「小説三越・十三人のユダ」も岡田の解任劇までをモデルにしている。また、警視庁刑事の萩生田勝の「警視庁捜査二課」で岡田を取り調べたエピソード、見沢知廉の「囚人狂時代」には東京拘置所時代の岡田の姿が描かれている。
脚注
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